鏡で光の向きが変わる現象から問いをつくろう
このレッスンの役割
前のセクションでは、光が同じ物質中を直進し、光線で道筋を表せるようになりました。ここでは、鏡に当たった光が向きを変える反射の学習を始めます。
目標は、鏡へ入る光と鏡から出る光を二本の直進する光線として観察し、「入れる向きを変えると、出る向きはどう変わるか」という実験可能な問いを立てることです。
知る・理解する
暗い部屋で細い光を鏡へ当てると、光は鏡までまっすぐ進み、鏡に当たったところで向きを変え、再びまっすぐ進みます。この現象を光の反射といいます。
鏡の内部を曲線で進むのではありません。観察できるのは、鏡へ向かう直線と、鏡から離れる直線です。二本が出会う鏡上の点を、これから入射点と呼びます。
よい問いは、変えるものと観察するものが分かります。「なぜ反射するのか」だけでは、この段階の実験で何を測るか決まりません。「鏡へ入る光の向きを変えると、鏡から出る光の向きはどう変わるか」なら、角度を変えて比べられます。
具体例で使う
机に小さな鏡を置き、懐中電灯の光を壁の印へ当てる場面を考えます。懐中電灯の向きを少し変えると、壁の明るい点も移動します。
観察事実は「入れる向きを変えると、反射した光が届く位置が変わった」です。「同じ角度で返る」はまだ予想です。次のレッスン以降で、角度の基準を決めて測ります。
誤答を直して次の学びへつなげる
「鏡は好きな方向へ光を跳ね返す」なら、入れる向きを同じにしても結果がばらばらになるはずです。実際には、同じ配置ならほぼ同じ道筋になります。規則性を調べられます。
ただし、まだ「角度が等しい」と断定しません。次は入射光・反射光・法線を区別し、二つの角をどこから測るか決めます。
自分で確かめよう
確認1 反射を観察すると、光の道筋はどのように見えますか?
鏡へ向かう直線と、鏡上の一点で向きを変えて離れる直線として見えます。確認2 「鏡へ入れる向きを変えると、何が変わるか」はよい問いですか?
はい。入れる向きを変え、出る向きや届く位置を観察できるため、比較可能です。確認3 この段階で「入る角と出る角は等しい」と結論できますか?
まだできません。角度の基準を決め、複数の角度で測定して確かめる必要があります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。