LESSON 01

乱反射と平面鏡の像

鏡の端と目から像が見える範囲を作図しよう

目と鏡の両端を結ぶ作図から像の見える範囲を判断し、像の大きさとの違いを説明する。

鏡の端と目から像が見える範囲を作図しよう

このレッスンの役割

「乱反射と平面鏡の像」セクションの第5段階です。前のレッスンでは、像が鏡の裏の対称な位置に、物体と同じ大きさでできると学びました。今回は、有限の大きさの鏡を通して、像のどの部分が目へ届くかを作図します。

今日の到達点は、目と鏡の両端を結び、その線を鏡の裏へ延長して「見える範囲」を決めることです。鏡を大きくしても像自体の大きさは変わらず、見える範囲が広がることを説明します。

知る・理解する

像のある点が見える条件は、その点から来たように見える光が、鏡で反射して目へ届くことです。作図では先に像を鏡の対称位置へ置きます。その後、目から鏡の上端と下端へ直線を引き、鏡の裏まで延長します。二本の延長線に挟まれた像の部分が、その目の位置から見える範囲です。

鏡の両端で決まる像の見える範囲目から鏡の上端と下端へ引いた線を鏡の裏へ延長し、像のうち見える範囲を示す見える範囲

作図の順番を守ると迷いません。

  1. 物体の各点を、鏡から等距離の裏側へ移して像を描く。
  2. 目から鏡の両端へ直線を引く。
  3. その二本を鏡の裏へ延長する。
  4. 延長線に挟まれた像の部分を答える。

目の位置が上がると、同じ鏡でも見える範囲は上へずれます。鏡が大きくなると二本の境界線が広がり、見える範囲も広がります。一方、像の位置と大きさは物体と鏡で決まり、鏡の大きさでは変わりません。

具体例で使う

全身を縦長の鏡で見るとき、頭の先から目へ届く光は鏡の上側、足先から目へ届く光は鏡の下側で反射します。反射の法則と対称性から、必要な鏡の長さは身長のおよそ半分です。身長と同じ長さの鏡でなければ全身が見えない、というわけではありません。

また、鏡から遠ざかっても必要な鏡の長さは基本的に変わりません。人と像の見かけの距離は増えますが、頭・目・鏡、足・目・鏡を結ぶ相似な関係は保たれるからです。

誤答を直して次の学びへつなげる

「大きな鏡ほど像が大きくなる」は誤りです。鏡を大きくすると見える部分が増えるので、像が大きくなったように感じることがあります。しかし、平面鏡の像の大きさは物体と同じです。

次は、乱反射・像の位置・像の大きさ・見える範囲を問題に応じて選び、未知の配置へ使います。

自分で確かめよう

確認1:像の見える範囲を決める二本の線はどこを結ぶ?目と鏡の二つの端を結び、その線を鏡の裏へ延長します。
確認2:鏡を大きくすると像自体も大きくなる?なりません。像の大きさは物体と同じままで、鏡を通して見える範囲が広がります。
確認3:身長160 cmの人が全身を見るために必要な鏡の最小の長さはおよそ何cm?およそ80 cmです。頭と足から目へ届く光の反射点の間が、身長の半分になるためです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。