光の誤作図・誤説明を最初のずれから直そう
このレッスンの役割
総合問題で起こりやすい誤りを、正答の暗記ではなく、最初に規則から外れた場所へ戻って直します。反射・屈折・全反射・凸レンズのどこが弱いかを診断するためのレッスンです。
知る・理解する
誤りは次の順で診断します。
- 光の矢印と物質の順を確認する。
- 角度の基準が法線か確かめる。
- 全反射なら物質の順と臨界角の二条件を確認する。
- レンズなら物体位置をf・2fと比べる。
- 実線は実際の光、破線は後方延長か確かめる。
具体例で使う
誤りA「鏡面との角30°だから入射角は30°」。最初のずれは角度の基準です。法線との角は60°なので、反射角も60°です。
誤りB「空気から水へ入る光も、入射角が大きければ全反射する」。最初のずれは物質の順です。中学で扱う全反射は、水やガラス側から空気側へ進む場合に限って条件を検討します。
誤りC「凸レンズの像は常に焦点にできる」。焦点は平行光線の基準点で、像は複数の光線の交点です。物体距離により像位置は変わります。
誤答を直して次の学びへつなげる
答えだけ書き直しても、似た問題で同じ誤りが起きます。「法線を書かなかった」「矢印を見ず物質の順を逆にした」「fと物体距離を比べなかった」のように、最初の行動まで言葉にします。
修正後は条件を一つ変えた反例で確認します。たとえば物体を焦点外から焦点内へ移し、実像の規則をそのまま使えないことを作図します。次の最終レッスンでは、この自己点検を初見装置に使います。
自分で確かめよう
確認1:鏡面との角が20°のとき、入射角は何度ですか。
法線は鏡面と90°なので、入射角は90°−20°=70°です。反射角も70°です。確認2:全反射の二つの条件を述べてください。
水やガラスなど光が曲がりにくい側から空気など曲がりやすい側へ進み、入射角が臨界角より大きいことです。確認3:虚像の後方延長を実線で描く誤りは、どう直しますか。
レンズ通過後の実際の光を実線で描き、その光を逆向きに延長した補助部分だけを破線にします。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。