LESSON 01

運動の記録と速さ

打点の数と間隔を混同する誤りを直そう

点数・区間数・時間幅・距離・速さの取り違えを、元の記録へ戻って修正する。

打点の数と間隔を混同する誤りを直そう

記録タイマーの問題は、公式を知っていても「点」と「点の間」を混ぜると崩れます。このレッスンでは正解を覚え直すのでなく、どの判断からずれたかを見つけます。

このレッスンの役割

ここまでに、打点間の時間、速さの意味、単位換算を学びました。5本目では典型的な誤答を診断し、自分で元の記録へ戻って修正する方法を身につけます。

前から受け取る力:テープの区間距離から速さを計算する力
今回完成させる力:点数・時間幅・距離・速さの取り違えを根拠から直す力
次へ渡す力:初見の連続写真やテープで、自分の読みを検証する力

知る:誤りは四つの確認場所へ戻す

記録タイマー問題の誤り診断点から区間、区間から時間、長さから距離、距離と時間から速さへ順に確認するすき間を数える区間周波数で時間へ距離単位をそろえる速さ距離÷時間答えが不自然なら、左へ戻って最初のずれを探す

よくある誤り 戻って確認すること
点が5個だから5区間 区間数=点数−1
間隔が広いから時間も長い タイマーは一定時間ごとに打点する
長いテープなら必ず速い 比較する時間幅が同じか
速さ=時間÷距離 単位がm/sになる順か

理解する:見た目より時間の条件を優先する

テープ片Aは8 cmで0.20秒、Bは6 cmで0.10秒とします。Aの方が長く見えますが、Aは40 cm/s、Bは60 cm/sなのでBの方が速いです。距離だけでなく時間もそろえる必要があります。

点の間隔が広い部分では、同じ短い時間に長い距離を進んでいます。したがって「間隔が広いから、点を打つまで長い時間がかかった」は誤りです。時間間隔を決めるのは物体ではなく記録タイマーです。

例で使い、よくある誤答を直そう

50 Hzのテープで、6個の点を囲んだ長さが4.0 cmでした。ある生徒は「6×0.02=0.12秒、4.0÷0.12=約33 cm/s」としました。

最初のずれは、6個の点を6区間と数えたことです。区間は5つなので時間は5×0.02=0.10秒、速さは4.0÷0.10=40 cm/sです。計算だけ直すのでなく、図に点を描き、すき間へ番号を振ると再発を防げます。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:8個の点の間には何区間ありますか?7区間です。両端の点を結ぶすき間を数えます。
確認2:長さ10 cmのテープ片は、長さ8 cmのテープ片より必ず速いですか?いいえ。両方が表す時間を確認し、距離÷時間で比べます。
確認3:打点間隔が広がるとき、時間間隔も広がりますか?いいえ。時間間隔は一定で、その同じ時間に進む距離が増えています。

誤答は「点→区間→時間→距離→速さ」を逆にたどれば修正できます。次は、この診断を使って初見資料を最後まで読み切ります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。