LESSON 01

運動の記録と速さ

同じ時間ごとの位置から運動の変化を見つけよう

等しい時間ごとの位置間隔から、速さが一定・増加・減少する運動を見分ける。

同じ時間ごとの位置から運動の変化を見つけよう

走っている人を一枚の写真だけで見ても、速いか遅いかは分かりません。運動を調べるには「どこにいるか」だけでなく、「いつ、どこにいたか」を組にして比べます。

このレッスンの役割

「運動の記録と速さ」6レッスンの入口です。ここでは計算を急がず、等しい時間ごとの位置を並べると、目では追いにくい運動の変化が見えることをつかみます。

前から受け取る力:物体に働く力を図で読み、観察した事実と言い切りを分ける力
今回完成させる力:等時間ごとの位置の間隔から、速さが一定・増加・減少のどれかを判断する力
次へ渡す力:記録タイマーで等しい時間間隔を正しく作る力

知る:運動は「位置と時間」で記録する

下の図は、同じ0.1秒ごとに台車の位置を写した連続写真です。丸は台車の位置、横の間隔はその0.1秒間に進んだ距離を表します。

等時間ごとの位置と速さの変化上段は位置の間隔が等しく一定の速さ、下段は間隔が広がり速さが増す運動A:0.1秒ごとに同じ距離B:0.1秒ごとの距離が増える

同じ時間で同じ距離を進むAは、速さが一定です。同じ時間で進む距離が次第に大きくなるBは、速さが増しています。間隔が次第に小さくなれば、速さは減っています。

理解する:比較の土台は「同じ時間」

速さは、一定時間にどれだけ進むかを比べる量です。だから写真の間隔だけを見ても、撮影間隔が違えば比較できません。

等しい時間ごとの位置間隔 読み取れる運動
ほぼ同じ 速さはほぼ一定
次第に広がる 速さが増している
次第に狭くなる 速さが減っている

右端まで進んだ物体が、いつでも速いとは限りません。遠くにいるのは「それまでに多く進んだ」という事実であり、今の速さは直前の等時間区間で比べます。

例で使い、よくある誤答を直そう

0.2秒ごとの位置間隔が4 cm、4 cm、4 cmなら、台車は同じ時間に同じ距離を進むので速さは一定です。2 cm、4 cm、6 cmなら速さは増しています。

誤答は「最後の点が遠いBの方が速い」です。比べるべきは原点からの総距離ではなく、同じ時間内に進んだ距離です。また、0.1秒ごとの6 cmと0.2秒ごとの8 cmなら、間隔8 cmの方が大きく見えても、1秒当たりでは前者の方が速いことがあります。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:位置の間隔が同じなら何が言えますか?記録した時間間隔も同じなら、同じ時間に同じ距離を進むので、速さはほぼ一定です。
確認2:間隔が広がる理由をどう説明しますか?等しい時間ごとに進む距離が増えているため、速さが増していると説明します。
確認3:0.1秒ごとの5 cmと0.2秒ごとの8 cmはどちらが速いですか?前者は1秒当たり50 cm、後者は40 cmなので、0.1秒ごとの5 cmの方が速いです。

運動は「位置だけ」でなく「等しい時間ごとの位置の変化」で読みます。次は、その等時間の印を記録タイマーで正しく作ります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。