速さを単位時間に進む距離として説明しよう
「100 m進んだ」と「20秒かかった」のどちらか一方だけでは、速いか遅いかを判断できません。速さは、距離と時間を「1秒当たり」「1時間当たり」にそろえて比べる量です。
このレッスンの役割
記録タイマーで距離と時間を対応させられるようになりました。ここでは、速さ=距離÷時間の意味を理解し、次の計算で式を選べる土台を作ります。
前から受け取る力:記録の区間数から経過時間を求める力
今回完成させる力:速さを単位時間に進む距離として説明する力
次へ渡す力:テープの測定値から速さを計算し、単位換算する力
知る:速さは距離を時間で割る
速さは次の式で求めます。
速さ = 進んだ距離 ÷ かかった時間
m/sは「1秒当たり何m」、km/hは「1時間当たり何km」を表します。単位は飾りではなく、何を何で割ったかを示す説明です。
理解する:平均の速さは区間全体をならした値
途中で止まったり速くなったりしても、全体の距離を全体の時間で割れば、その区間の平均の速さが求まります。
たとえば120 mを30秒で進んだとき、平均の速さは120÷30=4 m/sです。これは「ずっと4 m/sだった」とは限らず、全体を同じ速さで進んだと考えたときの値です。
同じ距離なら時間が短いほど速く、同じ時間なら距離が長いほど速い。この関係があるため、式は距離÷時間になります。
例で使い、よくある誤答を直そう
Aは60 mを10秒、Bは90 mを15秒で進みました。Aは60÷10=6 m/s、Bは90÷15=6 m/sなので、距離も時間も違いますが平均の速さは同じです。
「距離が長いBの方が速い」は、時間を無視した誤答です。「速さ=時間÷距離」と逆にすると単位がs/mになり、速さの単位m/sと合いません。単位を書けば式の逆転にも気づけます。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:200 mを40秒で進む平均の速さは?
200÷40=5 m/sです。確認2:平均の速さ5 m/sなら、いつも5 m/sでしたか?
そうとは限りません。区間全体の距離と時間をならした値です。確認3:同じ30 mを5秒と6秒で進むなら、どちらが速いですか?
5秒の方です。同じ距離を短い時間で進むほど速いからです。速さは、距離と時間を単位時間当たりの距離へまとめた量です。次は、実際の記録テープから数値を取り出して計算します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。