LESSON 01

斜面と落下運動

重力の斜面方向成分と自由落下を結ぼう

重力を斜面に平行・垂直な方向へ分け、斜面運動から自由落下までを説明する。

重力の斜面方向成分と自由落下を結ぼう

重力はどの斜面でも鉛直下向きです。それでも台車が斜面に沿って動くのは、重力を「斜面に平行」と「斜面に垂直」の二方向へ分けて考えられるからです。

このレッスンの役割

傾きが急なほど台車の速さが大きく増す実験結果を、重力の分解で説明し、斜面を鉛直に近づけた自由落下へつなぎます。

前から受け取る力:斜面角度と速さの増え方を実験で比較する力
今回完成させる力:斜面方向の重力成分が運動を変えると説明する力
次へ渡す力:記録とグラフから速さの増え方を数量で読む力

知る:重力を二方向へ分ける

斜面上の重力の分解鉛直下向きの重力を斜面に沿う成分と斜面に垂直な成分へ分ける重力斜面に平行な成分斜面に垂直な成分

垂直成分は斜面から受ける力とつり合います。平行成分は斜面下向きに残り、台車の速さを増します。

理解する:斜面が急になると自由落下へ近づく

斜面が急になるほど、重力の斜面に平行な成分は大きくなります。ただし重力全体が大きくなるわけではありません。

斜面が鉛直になれば、重力全体が運動方向と同じになります。空気抵抗を無視し、重力だけで落ちる運動を自由落下といいます。落下中も重力が働き続けるため、速さは増します。

例で使い、よくある誤答を直そう

同じ台車を緩い斜面と急な斜面で離すと、急な斜面では平行成分が大きく、等時間の距離の増え方も大きくなります。

「重力は斜面下向き」は誤りです。重力は鉛直下向きで、斜面下向きなのは分解した成分です。「落ち始めてから重力が生まれる」のでもなく、支えられているときも重力は働いています。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:重力そのものの向きは?鉛直下向きです。
確認2:台車を斜面下へ速くするのは?重力の斜面に平行な成分です。
確認3:自由落下とは?空気抵抗を無視し、重力だけが働いて落ちる運動です。

斜面運動と自由落下は、運動方向の重力成分でつながります。次は記録とグラフから速さの増え方を読みます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。