重力の斜面方向成分と自由落下を結ぼう
重力はどの斜面でも鉛直下向きです。それでも台車が斜面に沿って動くのは、重力を「斜面に平行」と「斜面に垂直」の二方向へ分けて考えられるからです。
このレッスンの役割
傾きが急なほど台車の速さが大きく増す実験結果を、重力の分解で説明し、斜面を鉛直に近づけた自由落下へつなぎます。
前から受け取る力:斜面角度と速さの増え方を実験で比較する力
今回完成させる力:斜面方向の重力成分が運動を変えると説明する力
次へ渡す力:記録とグラフから速さの増え方を数量で読む力
知る:重力を二方向へ分ける
垂直成分は斜面から受ける力とつり合います。平行成分は斜面下向きに残り、台車の速さを増します。
理解する:斜面が急になると自由落下へ近づく
斜面が急になるほど、重力の斜面に平行な成分は大きくなります。ただし重力全体が大きくなるわけではありません。
斜面が鉛直になれば、重力全体が運動方向と同じになります。空気抵抗を無視し、重力だけで落ちる運動を自由落下といいます。落下中も重力が働き続けるため、速さは増します。
例で使い、よくある誤答を直そう
同じ台車を緩い斜面と急な斜面で離すと、急な斜面では平行成分が大きく、等時間の距離の増え方も大きくなります。
「重力は斜面下向き」は誤りです。重力は鉛直下向きで、斜面下向きなのは分解した成分です。「落ち始めてから重力が生まれる」のでもなく、支えられているときも重力は働いています。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:重力そのものの向きは?
鉛直下向きです。確認2:台車を斜面下へ速くするのは?
重力の斜面に平行な成分です。確認3:自由落下とは?
空気抵抗を無視し、重力だけが働いて落ちる運動です。斜面運動と自由落下は、運動方向の重力成分でつながります。次は記録とグラフから速さの増え方を読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。