LESSON 01

染色体・DNA・遺伝子

未知の細胞図と資料から遺伝情報の所在を復元しよう

「染色体・DNA・遺伝子」第6段階。未知の図・観察像・染色体数から遺伝情報の所在を復元します。

未知の細胞図と資料から遺伝情報の所在を復元しよう

このレッスンの役割

このレッスンは「染色体・DNA・遺伝子」6レッスンの6番目です。階層、観察、モデル、染色体数、誤答修正を初めて見る資料へ統合します。完成の目安は、名称のない図へ細胞・核・染色体・DNA・遺伝子を対応させ、どこまでが観察事実で、どこからがモデルによる説明かを根拠付きで書けることです。

知る・理解する

未知資料は四段階で読みます。①図の外側から内側へ包含関係をたどる、②拡大矢印の出発点と到着点を確認する、③表の染色体数から体細胞・生殖細胞・受精卵の候補を絞る、④写真で見えた事実とDNAモデルによる説明を分ける、です。

一つの手がかりだけで決めないことが大切です。暗く染まった像は染色体の候補ですが、遺伝子を直接見た証拠ではありません。同じ染色体数の細胞でも、体細胞と受精卵の両方があり得ます。図・数・文章の条件を組み合わせます。

未知の遺伝資料を復元する四つの手がかり包含関係、拡大矢印、染色体数、観察とモデルの区別を順に使う読み取り手順を示す。①包含外→内②拡大元の場所③数6→3体細胞→生殖細胞④証拠写真=観察DNA図=モデル複数の根拠が同じ結論を支えるか確かめる

具体例で使う

未知図のAは細胞内の丸い構造、BはA内の短く太い構造、CはBを拡大した長い線、DはC上の色付き区間です。Aは核、Bは染色体、CはDNA、Dは遺伝子です。別表で体細胞が10本、細胞Xが5本なら、Xは生殖細胞の候補です。ただし「精子か卵か」は追加情報がなければ決められません。

この説明では、Bの形は観察像から読み、CとDの関係はDNAモデルで説明しています。証拠の種類まで書くと、推測を事実のように扱わずに済みます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「暗いBが見えたので遺伝子Dも直接見えた」は、異なる縮尺と観察方法を混同しています。「染色体数が同じなら遺伝情報も完全に同じ」とも限りません。染色体の本数が同じでも、親から受け取った遺伝子の組み合わせは異なる場合があります。

次の「形質と遺伝」では、DNA上の遺伝子が親から子へどのように伝わり、形質にどう関係するかを学びます。

自分で確かめよう

確認1:拡大図で最初に見るものは?拡大矢印が元の図のどの部分から出ているかを確認します。
確認2:体細胞10本の生物で5本の細胞は何の候補?生殖細胞の候補です。
確認3:染色体像から遺伝子を直接見たといえる?通常はいえません。染色体は観察像、DNAと遺伝子の関係はモデルや別の証拠による説明です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。