体細胞分裂が新しい個体へつながる道を描こう
このレッスンの役割
このレッスンは「無性生殖」6レッスンの3番目です。分裂・出芽・栄養生殖の違いを受け取り、その共通部分を体細胞分裂で説明します。完成の目安は、細胞が増えることと個体が増えることを、途中の体づくりを含めて結べることです。
知る・理解する
体細胞分裂そのものは、細胞数を増やす現象です。多細胞生物では一回の分裂だけで新個体になるのではなく、親の一部の細胞が分裂を重ね、組織や器官をつくり、独立して生活できる個体になります。
体細胞分裂では、複製された遺伝情報が新しい細胞へ同じように分けられます。そのため、無性生殖で生じた子は、もとになった親と遺伝情報がよく似ます。このような遺伝的にほぼ同じ個体の集まりをクローンと呼びます。
具体例で使う
イチゴのほふく茎の先で細胞分裂が重なり、根や葉をもつ新しい株ができます。ほふく茎が伸びただけの途中では親の一部ですが、自分の根で水を吸い独立できる株になれば新個体と考えられます。
誤答を直して次の学びへつなげる
体細胞分裂が起きるたびに新しい個体が生じるわけではありません。皮膚の修復では細胞数が増えても、個体数は増えません。「細胞の増加→体の形成→独立個体」という尺度の切り替えが必要です。
次は個体数の増え方と形質のばらつきを数値で読み、無性生殖らしい特徴を評価します。
自分で確かめよう
確認1:体細胞分裂だけで直ちに新個体になる?
多細胞生物では、組織や器官をつくり、独立して生活できる段階まで必要です。確認2:無性生殖の子が親と遺伝的に似る理由は?
体細胞分裂で複製された遺伝情報が同じように受け継がれるためです。確認3:傷の修復は無性生殖?
細胞数は増えても新しい個体が生じないため、通常は生殖ではありません。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。