親が二個体なら有性生殖という誤解を直そう
このレッスンの役割
このレッスンは「有性生殖と生殖細胞」6レッスンの5番目です。定義・生殖細胞・染色体数・組合せを使い、似た言葉や図を正しく分けます。完成の目安は、親個体、生殖細胞、受精卵、子個体を別の段階として説明できることです。
知る・理解する
有性生殖を決めるのは、観察した親の個体数ではなく、雄性と雌性の生殖細胞が合体したかです。一個体が両方の生殖細胞をつくる生物もいるため、「二個体なら有性、一個体なら無性」は成り立ちません。
生殖細胞は合体前の精子・卵・精細胞・卵細胞です。二つが合体してできた一つの細胞が受精卵です。受精卵が体細胞分裂と発生を重ね、新しい子個体になります。
具体例で使う
資料に「細胞Aと細胞Bが合体して細胞Cになり、Cが分裂を繰り返した」とあります。AとBが雄性・雌性の生殖細胞ならCは受精卵です。Cが小さいから生殖細胞と呼び続けるのではなく、合体の前後で名称を変えます。
誤答を直して次の学びへつなげる
子が親から染色体を半分ずつ受け取ることを、「子は必要な遺伝情報の半分しかない」と解釈しません。二つの生殖細胞を合わせて、体細胞と同じ数になります。また細胞同士が合体すれば何でも有性生殖ではなく、それらが生殖細胞で新個体の始まりをつくることが必要です。
次は未知の生活史で、細胞の名称が伏せられていても染色体数と合体から役割を特定します。
自分で確かめよう
確認1:親が二個体なら必ず有性生殖?
いいえ。判断するのは雄性・雌性の生殖細胞が合体したかです。確認2:二つの生殖細胞が合体してできる細胞は?
受精卵です。確認3:受精卵はどう子個体へつながる?
体細胞分裂を重ね、体のつくりを形成する発生を経て子個体になります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。