個体数・細胞数・形質データから過程を判定しよう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの4番目です。成長・生殖・発生・遺伝の区別を、数や観察記録へ使います。数が増えたという一語で決めず、「何の数か」「同じ個体か」「親子を比べたか」を読みます。
知る・理解する
同じ個体の細胞数や大きさが時間とともに増える資料は、成長に関係します。受精卵から細胞が増え、組織や器官が形づくられる記録は発生です。
集団の個体数が親から子の世代へ増える資料は生殖に関係します。親と子で形質がどのような割合で現れたかを比較する資料は遺伝を扱います。数字の種類と観察単位を確認すると、使う知識を選べます。
具体例で使う
ある植物の根の長さが2日で10 mmから18 mmになり、先端付近の細胞数が増えた資料は成長を扱います。一方、受精後に一個の細胞が分裂し、やがて目や尾のもとになる部分が区別された資料は発生です。
子100個体のうち75個体に形質A、25個体に形質aが現れた資料は、個体数の増加そのものより形質の割合を問うため遺伝の資料です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「数が増えたから成長」とすぐ決めるのは誤りです。細胞数が一個体の中で増えたのか、新しい個体が増えたのかで異なります。また親子が似ていても、似ているという一例だけで遺伝の規則や遺伝子の組合せまで確定できません。
次は成長と発生、遺伝と完全な同一性の混同をまとめて直します。
自分で確かめよう
確認1:同じ個体の細胞数が増える資料は主に何?
成長です。確認2:親子の形質割合を比べる資料は主に何?
遺伝です。確認3:数が増えたとき最初に確認することは?
細胞数か個体数か、同じ個体か世代間かという観察単位です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。