受粉・受精・発生を同じ出来事にする誤解を直そう
このレッスンの役割
このレッスンは「受精と受精卵」6レッスンの5番目です。経路・遺伝情報・数値資料を使い、受精の前後に並ぶ出来事を正しい境界で分けます。完成の目安は、資料の各場面へ「受粉」「受精」「受精卵」「発生」を一つずつ対応させられることです。
知る・理解する
被子植物では、受粉が先です。花粉管が伸び、精細胞が卵細胞へ届き、核が合体して受精します。受精でできた一細胞が受精卵です。その後、受精卵が体細胞分裂を始め、胚へ発生します。
動物でも、卵は受精前の生殖細胞、受精卵は核の合体後の細胞です。最初の細胞分裂は受精そのものではなく、受精後の発生の始まりです。
具体例で使う
写真①は柱頭上の花粉、②は伸びる花粉管、③は精細胞と卵細胞の核の合体、④は一細胞、⑤は二細胞です。①は受粉、③が受精、④が受精卵、⑤は受精後の最初の分裂です。②は受精へ向かう途中です。
誤答を直して次の学びへつなげる
受粉を受精とした誤りは、花粉がついた段階と核が合体した段階を混同しています。受精を最初の分裂とした誤りは、一細胞ができる過程と、その一細胞が二つになる過程を混同しています。最初に誤った境界へ戻って直します。
次は名称を伏せた連続図で、細胞数・核数・染色体数から各段階を復元します。
自分で確かめよう
確認1:受粉の後、受精より前に起こることは?
花粉管が伸び、精細胞が卵細胞へ運ばれます。確認2:受精卵は何細胞?
受精直後は一つの細胞です。確認3:最初の体細胞分裂は受精そのもの?
いいえ。受精後に始まる発生の一部です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。