分裂前に遺伝情報を複製する理由を考えよう
このレッスンの役割
このレッスンは「体細胞分裂の順序」6レッスンの2番目です。分裂の全体像のうち、観察像だけでは見落としやすい「分裂前の準備」を深く理解します。完成の目安は、複製がなければ二つの細胞へ十分な情報を渡せないことを説明できることです。
知る・理解する
体細胞には、その細胞が働くために必要な遺伝情報があります。一つの細胞から二つの細胞をつくるとき、情報を複製せずに単純に半分ずつ分けると、それぞれは元と同等な一組の情報を受け取れません。
そこで分裂前に遺伝情報を複製します。複製された対応する部分が分裂時に分かれ、それぞれの新しい核へ運ばれます。「複製」は同じものを二組用意する段階、「分離」は二組を別々の側へ配る段階です。
具体例で使う
赤と青で表した二種類の染色体があるとします。複製後には赤に対応する二つ、青に対応する二つが用意されます。分裂で赤の一方と青の一方が片側へ、残りが反対側へ分かれれば、両方の細胞が赤と青を一つずつ受け取れます。
実際の染色体は多くの遺伝情報を含みますが、「複製してから対応するものを分ける」という論理は同じです。
誤答を直して次の学びへつなげる
新しい細胞が遺伝情報を分裂後に作り直すのではありません。分裂前に準備し、分裂中に分けます。また、子細胞は情報を半分しか受け取らないのではなく、通常の体細胞分裂では元の細胞と同じような一組を受け取ります。
次は、複製された染色体がどう移動したかを、顕微鏡像の位置から順に並べます。
自分で確かめよう
確認1:複製と分離の違いは?
複製は同じ情報を二組用意すること、分離はそれを二つの側へ配ることです。確認2:複製せず半分ずつ分ける問題は?
各細胞が元と同等な一組の遺伝情報を受け取れなくなります。確認3:複製はいつ行われる?
染色体が分かれていくより前、細胞分裂の準備段階です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。