子の形質データから顕性・潜性を判定しよう
このレッスンの役割
このレッスンは「優性・劣性ではなく顕性・潜性」6レッスンの4番目です。AA・Aa・aaと形質の対応を、実際の個体数と割合の資料へ使います。完成の目安は、親が純系かどうか、子がどの世代かを確認し、交配条件を根拠に顕性・潜性を判定できることです。
知る・理解する
純系の対立形質どうしを交配した最初の子では、それぞれの親から異なる遺伝子を一つずつ受け取ります。子の形質がそろっていれば、その子に現れた方を顕性と判断できます。ここで重要なのは「多数だったから」ではなく、「純系どうしの最初の子で現れたから」です。
親が純系でない場合や、子どうしをさらに交配した世代では、顕性形質と潜性形質の両方が現れることがあります。その場合に、単純に多い方を顕性と決めてはいけません。親の遺伝子型や世代の条件を確認します。
具体例で使う
純系の赤花と純系の白花を交配し、子120個体がすべて赤花でした。赤花が120÷120×100=100%であり、純系どうしの最初の子に赤が現れたので、赤が顕性、白が潜性です。
別資料で、親の条件が不明の子100個体中、赤75、白25だったとします。赤が多いことは分かりますが、この情報だけでは顕性と断定しません。交配した親と世代を確認します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「多い方が顕性」は条件を落としています。また最初の子に潜性形質が0個でも、潜性遺伝子がなくなったとは限りません。子がAaなら、aをもっていても顕性形質が現れます。個体数、表現型、遺伝子型を別々に書きます。
次は顕性を強い・多い・優れた形質とする誤解を、データを使って修正します。
自分で確かめよう
確認1:最初に確認する交配条件は?
親が対立形質の純系か、どの世代の子かを確認します。確認2:純系どうしの子がすべてAなら?
Aが顕性形質、Bが潜性形質です。確認3:条件不明でAが多数なら顕性と断定できる?
できません。親の遺伝子型や世代の情報が必要です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。