未知の生活史から無性生殖の証拠を選ぼう
このレッスンの役割
このレッスンは「無性生殖」6レッスンの6番目です。定義・種類・体細胞分裂・データ・誤解修正を統合し、初めて見る生物の増え方を判定します。完成の目安は、結論を一つの見た目で決めず、証拠と限界を分けて書けることです。
知る・理解する
生活史を読む順序は四つです。第一に生殖細胞の合体が描かれているか、第二に新個体が親のどこから生じるか、第三に個体数が増えたか、第四に親子の形質や遺伝情報がどう似るかを確認します。
最も直接的な証拠は、生殖細胞の合体を経ず、親の細胞や体の一部から独立した新個体が生じる過程です。親が一個体だけに見えることや子が似ていることだけでは、観察されていない過程があるかもしれません。
具体例で使う
生物Zの体側に小さな突起が生じ、体細胞分裂で大きくなり、親から離れて餌を取るようになりました。生殖細胞の合体は観察されません。この資料は出芽による無性生殖を直接支えます。
一方、「一匹だけ飼育した容器で子が見つかった」だけなら不十分です。体内に保存していた生殖細胞による有性生殖など、観察前の過程を除けないからです。
誤答を直して次の学びへつなげる
子が親に似ていることだけで無性生殖と断定しません。有性生殖の子も親の遺伝情報を受け継ぎます。解答では「生殖細胞の合体がなく、親の一部から独立個体が生じたため」のように過程を根拠にします。
ここまでで無性生殖を判定する軸が完成しました。次の「有性生殖と生殖細胞」では、生殖細胞がつくられ、二つの遺伝情報が組み合わさる仕組みと比較します。
自分で確かめよう
確認1:最も直接的な証拠は?
生殖細胞の合体なしに、親の細胞や体の一部から独立した新個体が生じる過程です。確認2:一個体だけの容器で子が生じれば断定できる?
できません。観察前に起きた有性生殖などの可能性を除く追加証拠が必要です。確認3:子が親に似るだけでは不十分な理由は?
有性生殖の子も親から遺伝情報を受け継ぎ、似ることがあるためです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。