LESSON 01

生物が命をつなぐ方法

細胞と遺伝情報が個体から個体へ続く道を描こう

「生物が命をつなぐ方法」第2段階。細胞と遺伝情報が個体から個体へ続く道を描きます。

細胞と遺伝情報が個体から個体へ続く道を描こう

このレッスンの役割

このレッスンは6レッスンの2番目です。前回分けた四つの過程を、細胞と遺伝情報の連続性という視点で結びます。個体の命には終わりがあっても、細胞を通して次世代へ情報が受け渡される仕組みを理解します。

知る・理解する

生物の体は細胞からできています。一つの個体が成長するとき、体細胞分裂によって細胞が増え、分裂後の細胞にも遺伝情報が受け継がれます。

生殖では、親の細胞または生殖細胞をもとに新しい個体の最初の細胞ができます。その細胞が分裂を重ねて発生・成長し、次の個体になります。遺伝情報は細胞の中にあり、細胞の受け渡しと切り離して空中を移るものではありません。

細胞と遺伝情報が世代をつなぐ親個体の細胞から新個体の最初の細胞へ遺伝情報が伝わり、細胞分裂と発生・成長を経て子個体になる循環。親個体遺伝情報をもつ生殖新個体の最初の細胞へ細胞分裂発生・成長情報を受け継ぐ子個体次の親へ細胞を通して世代が続く

具体例で使う

一個の受精卵が2個、4個、8個と細胞分裂を重ねても、毎回まったく新しい遺伝情報をつくり直すわけではありません。分裂前の細胞がもつ情報を、分裂後の細胞へ受け継ぎます。

植物の一部から新しい個体ができる場合も、もとの個体の細胞が新個体の始まりになります。有性生殖とは情報の組合せ方が異なりますが、細胞が命をつなぐ点は共通です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「子の遺伝情報は生まれた後に環境からつくられる」は誤りです。環境は形質の現れ方に影響する場合がありますが、遺伝情報は親由来の細胞を通して新個体の始まりから受け継がれます。

次は、無性生殖と有性生殖で親の細胞と遺伝情報の組合せ方がどう違うかを比べます。

自分で確かめよう

確認1:遺伝情報は何を通して次世代へ伝わる?親由来の細胞や生殖細胞を通して伝わります。
確認2:成長中の細胞分裂で情報はどうなる?分裂前の細胞から分裂後の細胞へ受け継がれます。
確認3:子の遺伝情報は誕生後に初めてつくられる?いいえ。新個体の最初の細胞から親由来の遺伝情報をもっています。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。