すべての細胞が同じように増え続ける誤解を直そう
このレッスンの役割
このレッスンは「細胞分裂と成長」6レッスンの5番目です。根の場所と数値資料の理解を使い、成長に関する三つの誤解を直します。完成の目安は、どの細胞が、いつ、何を変えたかを具体的に言い直せることです。
知る・理解する
すべての細胞が常に分裂しているわけではありません。成長点では分裂中の細胞が見つかりやすい一方、分化して特定の働きをする細胞では、観察期間中に分裂が見られないこともあります。
体細胞分裂は一細胞を大きくする現象ではなく、細胞数を増やす現象です。分裂直後の細胞がその後に大きくなることで、器官の長さや体積が増します。
具体例で使う
根端の領域Aは分裂像20%、平均細胞長15 µm、少し上のBは分裂像2%、平均細胞長45 µmでした。Aは細胞数を増やす働き、Bは細胞の伸長が目立つ領域と判断できます。Bに分裂像が少ないから「成長していない」とは言えません。
誤答を直して次の学びへつなげる
根のいちばん先の細胞だけが伸びて先端を前へ引っ張るのではありません。先端付近で細胞が増え、その少し上で細胞が伸びる結果、根端全体が押し出されるように進みます。成長を説明するときは、細胞数とサイズのどちらが変化したかを述べます。
次は未知の生物や組織の資料で、数・大きさ・場所を統合し、成長の仕組みを選びます。
自分で確かめよう
確認1:分裂すると一個の細胞が大きくなる?
いいえ。細胞数が増え、分裂後の細胞が別の過程で大きくなります。確認2:分裂像が少ない領域は成長しない?
限りません。細胞の伸長や分化が進む領域かもしれません。確認3:根が伸びる二つの主要な細胞変化は?
細胞分裂による数の増加と、分裂後の細胞の伸長です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。