LESSON 01

細胞分裂の観察

顕微鏡像を事実から段階へ読み取ろう

「細胞分裂の観察」第3段階。顕微鏡像の形・位置・数から分裂中の細胞を読み取ります。

顕微鏡像を事実から段階へ読み取ろう

このレッスンの役割

このレッスンは「細胞分裂の観察」6レッスンの3番目です。標本を作る理由の理解を受け取り、一つの視野に混ざる細胞像を読みます。完成の目安は、像の特徴を根拠に「分裂中か、分裂していないように見える時期か」を区別できることです。

知る・理解する

多くの細胞では、核が一つのまとまりとして見え、染色体を一本ずつ区別できません。細胞分裂が進む時期には、遺伝情報を含む染色体が太く短くまとまり、染色されて見分けやすくなります。さらに、中央付近に並ぶ像や、二つの側へ分かれる像も見つかります。

一つの視野は動画ではなく、同じ時刻に固定された多数の細胞の「静止画」です。しかし各細胞が異なる段階にあるため、複数の像を比較すると変化の順序を推定できます。

視野に混在する異なる細胞像核がまとまって見える細胞、染色体が太く見える細胞、中央に並ぶ細胞、二群に分かれる細胞を比較する。核がまとまる太く見える中央付近に並ぶ二群に分かれる

記録は「細胞の中央に濃い棒状のものが集まる」のように、形・位置・数で書きます。「次に分かれるため中央に集まった」は説明であり、観察事実とは分けます。

具体例で使う

像Aでは丸い核が見え、像Bでは太い糸状のものが中央付近に並び、像Cでは同じようなものが左右二群に分かれています。観察事実だけからでも、BとCは染色体が見えやすい分裂中の像だと考えられます。

Aが「活動していない細胞」とは限りません。見かけ上、染色体を一本ずつ区別できない時期にも、細胞は次の分裂に向けた準備などをしています。

誤答を直して次の学びへつなげる

視野の左から右へ時間が進むとは限りません。細胞の位置は時間順ではないからです。また、濃いごみや気泡を染色体と誤認しないため、細胞の内側にあるか、似た像が複数の細胞に見えるかを確かめます。

次は、各像の細胞数を数え、見つかりやすさから各段階の長さを推定します。

自分で確かめよう

確認1:一つの視野は一つの細胞の動画?いいえ。同じ時刻に固定された、多数の細胞の静止画です。
確認2:分裂中に染色体が見やすくなる理由は?染色体が太く短くまとまり、染色によって周囲と区別しやすくなるためです。
確認3:像を記録するときの三つの観点は?見えたものの形・位置・数です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。