分裂・伸長・分化を根の場所と時間でつなごう
このレッスンの役割
このレッスンは「細胞分裂と成長」6レッスンの3番目です。根の印の実験結果を、細胞一つ一つの時間変化へ結びます。完成の目安は、根端付近の場所の違いが、細胞の過去から未来への変化を表すことを説明できることです。
知る・理解する
根端近くの成長点では、小さな細胞が分裂して数を増やします。新しくできた細胞は、根が先へ伸びるにつれて相対的に後方へ位置し、細胞自身が縦に大きくなる領域へ入ります。さらに後方では、根毛など特定の働きをもつ細胞へ分化します。
根に固定された三種類の細胞が初めから並ぶというより、一つの細胞の集団が時間とともに分裂、伸長、分化へ進むと考えます。
具体例で使う
顕微鏡写真Aは細胞が小さく分裂像が多い、Bは細胞が縦長、Cは根毛があるとします。根端からの順はA→B→Cで、同じ集団の時間変化もおおむね分裂→伸長→分化です。
分裂像が多い場所と印の間隔が最も広がる場所が完全に一致しないのは、分裂した後の細胞が少し上で大きく伸びるためです。
誤答を直して次の学びへつなげる
成長点の細胞が根の先端に永久に留まるわけではありません。新しい細胞が生じ、根が伸びる中で位置関係が変わります。また分裂域・伸長域・分化域の境界は図の線ほど急に切り替わるとは限りません。
次は細胞数と平均サイズの数値を使い、どの変化が器官の成長へ寄与したかを計算します。
自分で確かめよう
確認1:根端からの基本順序は?
分裂が盛んな成長点、細胞が大きくなる領域、分化する領域です。確認2:最も伸びる場所と分裂像が多い場所がずれる理由は?
分裂後の細胞が少し上の領域で大きく伸びるためです。確認3:根毛が示す変化は?
細胞が吸水などの働きに合う形へ分化したことです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。