LESSON 01

植物の受粉・受精・発生

未知の花と実験資料から種子形成を復元しよう

「植物の受粉・受精・発生」第6段階。未知の断面図と実験資料から種子形成を復元します。

未知の花と実験資料から種子形成を復元しよう

このレッスンの役割

このレッスンは「植物の受粉・受精・発生」6レッスンの6番目です。経路・実験・構造・割合を見慣れない花へ転用します。完成の目安は、断面図と操作条件から受粉経路を推定し、果実数と種子数の違いを根拠付きで説明できることです。

知る・理解する

未知資料では、①柱頭・子房・胚珠の位置、②花粉が届く経路、③実験群と対照群の違い、④果実数と種子数、の順に整理します。名前を知らない花でも、子房内の胚珠へ花粉管が到達する基本経路は同じです。

果実ができたかだけでは、すべての胚珠が種子になったとはいえません。一果実当たりの種子数も比べます。また受粉後に果実ができない場合、花粉管が伸びなかった、受精しなかった、発生が止まったなど複数の段階を候補にします。

未知の花の実験資料を読む手順断面図、操作条件、果実数、種子数を順に確認し、原因となる段階を絞る流れを示す。①構造柱頭・子房胚珠②操作除雄・袋人工授粉③果実数子房単位④種子数胚珠単位どの段階まで進み、どこで差が生じたかを絞る

具体例で使う

人工授粉群10花から8果実・32種子、無受粉群10花から0果実だったとします。受粉が結実に必要だと支持されます。人工授粉群の一果実当たり平均は32÷8=4種子です。断面図に一子房当たり6胚珠があるなら、すべての胚珠が種子になったわけではありません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「果実数が同じなら生殖の成功も同じ」は、種子数を見落としています。「花粉はすべての胚珠へ必ず届く」も資料にない仮定です。観察された結果と、そこから考えられる原因を分けて書きます。

次の「染色体・DNA・遺伝子」では、受精で親から受け取った情報が、細胞のどこにどの形で入っているかを学びます。

自分で確かめよう

確認1:未知の花でも最初に探す三構造は?柱頭、子房、子房内の胚珠です。
確認2:果実数のほかに見る量は?果実ごとの種子数や合計種子数です。
確認3:受粉後に種子ができない原因候補は?花粉管の伸長、受精、受精後の発生のいずれかが進まなかった可能性があります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。