根端を染色して押しつぶす理由を説明しよう
このレッスンの役割
このレッスンは「細胞分裂の観察」6レッスンの2番目です。観察対象を選ぶ力を受け取り、プレパラート作製の各操作を「何のためか」でつなぎます。完成の目安は、手順が一つ欠けたときに起こる問題を予想できることです。
知る・理解する
代表的な観察では、根の先端付近を切り取り、学校で指定された方法で組織をやわらかくし、染色液を使い、カバーガラスをかけて押し広げます。薬品の種類や処理時間は授業の指示に従い、保護眼鏡を着けて直接触れないようにします。
操作にはそれぞれ目的があります。切り取るのは分裂が盛んな部分を選ぶため、やわらかくするのは細胞どうしを離れやすくするため、染色するのは染色体を周囲と区別しやすくするため、押し広げるのは細胞の重なりを減らすためです。
押すときは、カバーガラスの真上から静かに力をかけます。横にずらすと細胞がこすれて形が崩れ、観察したい並びが分からなくなることがあります。
具体例で使う
標本Aは細胞が何層にも重なり、標本Bは細胞が一層に広がっています。染色の濃さが同じなら、染色体の形を比べやすいのはBです。これは押し広げる操作の目的が達成されているからです。
一方、細胞は分かれているのに染色体が周囲と同じ明るさなら、染色液の量や時間、洗い流し方を確認します。「倍率を上げれば解決する」とは限りません。
誤答を直して次の学びへつなげる
染色液は染色体を大きくする薬品ではなく、見分けやすくするためのものです。また、押しつぶす目的は核を壊すことではありません。細胞の重なりを減らし、一つ一つの像を比べられるようにすることです。
次は、できた標本の中から事実を読み、異なる細胞像を時間変化の手掛かりにします。
自分で確かめよう
確認1:染色する目的は?
染色体を周囲の部分と区別して見やすくするためです。確認2:押し広げが不足すると?
細胞が重なり、染色体の形や位置を比べにくくなります。確認3:手順の安全で優先することは?
学校の指示に従い、保護眼鏡を着け、薬品に直接触れないことです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。