二つの生殖細胞がつくる次世代を見通そう
このレッスンの役割
このレッスンは「有性生殖と生殖細胞」6レッスンの1番目です。前のセクションで身につけた無性生殖の判断軸を使い、有性生殖との違いを一つに絞ります。完成の目安は、見た目や親の数ではなく、生殖細胞の合体の有無から有性生殖を説明できることです。
知る・理解する
有性生殖は、雄性の生殖細胞と雌性の生殖細胞が合体し、新しい個体の始まりをつくる増え方です。動物では精子と卵、被子植物では精細胞と卵細胞が代表です。二つの生殖細胞が合体することを受精といいます。
無性生殖では、生殖細胞の合体を使わず、親の細胞や体の一部から新個体が生じました。有性生殖を決める中心条件は、行動や親の見た目ではなく、二つの生殖細胞の遺伝情報が一つに合わさることです。
具体例で使う
ある生物では、一個体が精子と卵の両方をつくります。この場合、親が一個体に見えても、精子と卵が合体して新個体が生じるなら有性生殖です。逆に、二個体を近くに置いても生殖細胞が合体せず、体の一部から増えたなら無性生殖です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「親が二個体なら有性生殖」「一個体なら無性生殖」という判断は不十分です。雌雄同体の生物もおり、観察される親の数と細胞の合体は別だからです。生活史では、どの細胞同士が合体したかを探します。
次は、動物と植物の生殖細胞を比べ、生殖細胞そのものと、それを運ぶ構造を区別します。
自分で確かめよう
確認1:有性生殖を決める中心条件は?
雄性と雌性の生殖細胞が合体して、新個体の始まりをつくることです。確認2:親が一個体なら必ず無性生殖?
いいえ。一個体が二種類の生殖細胞をつくり、それらが合体すれば有性生殖です。確認3:無性生殖との違いを一文で言うと?
無性生殖は生殖細胞の合体を使わず、有性生殖は二つの生殖細胞の合体を使います。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。