細胞数の割合から各段階の長さを推定しよう
このレッスンの役割
このレッスンは「細胞分裂の観察」6レッスンの4番目です。像を特徴で分類する力を使い、細胞数をデータとして読みます。完成の目安は、細胞の割合から段階の相対的な長さを、前提条件とともに説明できることです。
知る・理解する
成長点の多数の細胞が、ほぼ同じ周期を繰り返し、ばらばらの時刻に進んでいるとします。このとき、ある段階の細胞が多く見つかるほど、その段階に長くとどまると推定できます。
割合は「その段階の細胞数÷観察した全細胞数×100」で求めます。多い細胞数は「変化が速い」という意味ではなく、観察時に出会いやすい、つまり継続時間が長い可能性を示します。
この例では、核がまとまって見える時期が最も長いと考えられます。ただし、染色の失敗である像を見落としたり、観察場所が偏ったりすると割合は変わります。
具体例で使う
200個中、中央に並ぶ像が16個なら割合は16÷200×100=8%です。二群に分かれる像が6個なら3%です。同じ条件で十分な数を数えたなら、中央に並ぶ段階の方が、二群に分かれる段階より長いと推定できます。
細胞周期全体を20時間と仮定し、その8%に当たる段階なら、20×0.08=1.6時間と見積もれます。これは観察条件に基づく推定値で、個々の細胞を実測した時間ではありません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「分裂像が少ないから細胞分裂は重要でない」は誤りです。短い段階は一瞬の観察では見つかりにくくても、細胞数を増やすために必要です。また10個程度の小標本だけで全体の時間を断定せず、複数視野を同じ基準で数えます。
次は、像が見えない、細胞が重なる、割合が偏るときの原因を切り分けます。
自分で確かめよう
確認1:120個中30個なら何%?
30÷120×100=25%です。確認2:細胞数が多い段階は変化が速い?
逆です。条件が成り立てば、長く続くため出会いやすいと推定します。確認3:割合から時間を考えるための前提は?
多数の細胞が同様の周期をばらばらの時刻に進み、偏りなく数えられていることです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。