卵割の連続像を細胞数と境界から並べよう
このレッスンの役割
このレッスンは「動物の発生」6レッスンの2番目です。前のレッスンでつかんだ発生の全体像を、顕微鏡写真を並べる技能へ変えます。完成の目安は、写真の向きや大きさに惑わされず、細胞の境界と核を根拠に卵割の順を説明できることです。
知る・理解する
卵割は受精卵が行う初期の体細胞分裂です。一つの細胞が二つに分かれ、さらに四つ、八つと増えていきます。理想的な模式図では2の倍数に見えますが、実物の写真ではすべての細胞が同時に分裂するとは限らず、3個や6個に見える瞬間もあります。
写真を読む手順は三つです。①胚全体の外側を見つける、②内部の細胞境界をたどる、③見える核や境界からおよその細胞数を数える、です。撮影方向が変わると奥の細胞が隠れるので、正確な数が見えないときは「少ない・中程度・多い」のように確実な範囲で判断します。
具体例で使う
Aは大きな細胞が2個、Bは小さな細胞が多数、Cは境界がなく核が1個、Dは細胞が4個見える写真だとします。確実な順はC→A→D→Bです。写真が横向きか縦向きかは時間を示しません。またBの一つ一つの細胞が小さいことは、全体の発生段階が早いという意味ではありません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「一つ一つの細胞が大きい写真ほど後」は誤りです。卵割では、もとの受精卵の中が細かく分かれるため、後ほど一細胞は小さくなることがあります。「左向きから右向きへ進む」も、撮影方向を時間と取り違えています。答えには必ず境界や細胞数という根拠を添えます。
次は、細胞数が増えるだけで、なぜ体の形と役割の違いまで生まれるのかを考えます。
自分で確かめよう
確認1:写真を並べる最初の観察点は?
胚の外側を確かめ、その内部の細胞境界をたどります。確認2:3細胞に見える写真は間違いですか?
いいえ。分裂が完全に同時でない場合や、奥の細胞が見えない場合があります。確認3:向きではなく何を根拠にしますか?
細胞境界、核、およその細胞数を根拠にします。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。