LESSON 01

染色体・DNA・遺伝子

染色体・DNA・遺伝子を同じ物とする誤解を直そう

「染色体・DNA・遺伝子」第5段階。構造・物質・情報区間と染色体数の混同を直します。

染色体・DNA・遺伝子を同じ物とする誤解を直そう

このレッスンの役割

このレッスンは「染色体・DNA・遺伝子」6レッスンの5番目です。階層・観察・数の学習を使い、似た用語を混同した説明を修正します。完成の目安は、染色体を構造、DNAを物質、遺伝子をDNA上の情報区間として区別し、誤答の最初のずれを指摘できることです。

知る・理解する

染色体にはDNAが含まれ、DNA上には多数の遺伝子があります。したがって三つは強く関係しますが、同じ意味ではありません。「染色体が46本」は46個の遺伝子しかないという意味ではなく、それぞれの染色体に多数の遺伝子があります。

また同じ個体の多くの体細胞は、基本的に同じ遺伝情報を受け継いでいます。神経細胞と筋肉細胞で形や働きが異なるからといって、必ず別のDNAをもつわけではありません。発生で細胞が分化すると、同じ情報のうち使われ方に違いが生じます。

染色体・DNA・遺伝子の役割を分ける染色体はDNAをまとめた構造、DNAは情報を記録する物質、遺伝子はDNA上の特定区間として三つの違いを示す。染色体:構造DNA:物質特定区間遺伝子:情報関係していることと、同じ意味であることを分ける

具体例で使う

誤答「染色体は一つの遺伝子でできていて、細胞ごとに違うDNAをもつ」を直します。最初のずれは「染色体=一つの遺伝子」です。正しくは、染色体にはDNAが含まれ、そのDNA上に多数の遺伝子があります。次のずれは「細胞ごとに違うDNA」です。同じ個体の多くの体細胞は、体細胞分裂で同じ遺伝情報を受け取ります。

誤答を直して次の学びへつなげる

教科書の模式図で遺伝子が一か所だけ色付けされても、それは注目する一つを示しただけです。描かれていないものを「存在しない」と決めないようにします。また顕微鏡で染色体が見えたからといって、遺伝子そのものの位置まで直接観察できたとは限りません。観察事実と説明モデルを分けます。

次は名称のない細胞図・拡大図・染色体数の表を組み合わせ、遺伝情報の所在を復元します。

自分で確かめよう

確認1:染色体・DNA・遺伝子は同じ意味?同じではありません。構造、物質、DNA上の情報区間という違いがあります。
確認2:染色体一本には遺伝子が一つ?いいえ。一本の染色体に多数の遺伝子があります。
確認3:同じ個体の筋肉細胞と神経細胞は必ず違うDNA?いいえ。多くの場合、基本的に同じ遺伝情報をもち、使われ方が異なります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。