AA・Aa・aaと形質の現れ方を対応させよう
このレッスンの役割
このレッスンは「優性・劣性ではなく顕性・潜性」6レッスンの3番目です。純系交配で観察した現れ方を、遺伝子の組み合わせで説明します。完成の目安は、A・aという記号の約束を使い、AA・Aa・aaという遺伝子型と、外に現れる表現型を区別して対応させられることです。
知る・理解する
対立形質に関わる遺伝子を記号で表すとき、顕性形質に関わる方を大文字A、潜性形質に関わる方を小文字aとすることがあります。大文字は強さや大きさではなく、書き分ける約束です。個体がもつ遺伝子の組み合わせを遺伝子型、観察される形質を表現型といいます。
AAとAaではAに対応する顕性形質が現れ、aaではaに対応する潜性形質が現れます。Aaで潜性形質が見えなくても、aは消えていません。生殖細胞へ入り、子へ伝わる可能性があります。顕性の表現型だけを見た場合、遺伝子型はAAまたはAaの二通りです。
具体例で使う
丸い形質が顕性でA、しわが潜性でaとします。AAは丸、Aaも丸、aaはしわです。「丸い個体の遺伝子型を答えよ」だけならAAまたはAaで、一つに決まりません。「しわの個体」はaaと一つに決まります。この違いが、後の交配表で親の候補を考える土台です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「大文字Aは強い遺伝子」は、記号の約束を能力の差に変えています。「Aaではaがなくなる」も誤りです。表現型に見えないだけで遺伝子型にはaがあります。「丸いから必ずAA」も、Aaでも丸いことを見落としています。
次は子の個体数と形質データから、どちらが顕性かを条件付きで判定します。
自分で確かめよう
確認1:遺伝子型と表現型の違いは?
遺伝子型は遺伝子の組み合わせ、表現型は外に現れた形質です。確認2:AA・Aa・aaのうち潜性形質が現れるのは?
aaです。確認3:顕性形質の個体の遺伝子型候補は?
AAまたはAaです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。