未知の生活史を細胞・個体・情報の変化から読もう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの最後です。成長・生殖・発生・遺伝の区別、細胞と遺伝情報の連続性、二つの生殖方法を統合します。名前を知らない生物の生活史でも、細胞・個体・情報のどれが変化したかから過程を判定します。
知る・理解する
未知の生活史図は次の順に読みます。
- 一つの個体を追う矢印か、親から子へ進む矢印かを分ける。
- 細胞数・個体数・体のつくり・形質のどれが変わったかを見る。
- 生殖細胞の合体があるかを確かめる。
- 親子の情報の組合せが同じか変わるかを読む。
- 図から言える事実と、そこからの推定を分けて記述する。
具体例で使う
生物Xの体の一部が分かれて新個体になり、生殖細胞の合体がなく、子の遺伝情報が親とほぼ同じという資料なら、無性生殖と判定できます。分かれた後に細胞数が増え、体のつくりが完成していく部分は、新個体の成長・発生に当たります。
記述は「Xは無性生殖である」だけでなく、「生殖細胞の合体を使わず、親の体の一部から新しい個体ができたため」と根拠を付けます。
誤答を直して次の学びへつなげる
一つの矢印が必ず一つの用語だけを表すとは限りません。時間の範囲が広ければ、発生と成長が続いて描かれることもあります。反対に「子をつくるため」という目的だけで判定せず、図に示された細胞・個体・情報の変化を証拠にします。
次の「細胞分裂の観察」では、この見取り図の中の細胞分裂を顕微鏡像から確かめます。今回の「観察事実と解釈を分ける」読み方が土台になります。
自分で確かめよう
確認1:生活史図で最初に分ける矢印は?
同じ個体内の変化か、親から子へ進む世代間の変化かを分けます。確認2:生殖細胞の合体なしに親の一部から子ができたら?
無性生殖と判定できます。確認3:判定の後に何を書く?
細胞・個体・遺伝情報のどの変化を証拠にしたかを書きます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。