LESSON 01

無性生殖

無性生殖なら完全に同じという誤解を直そう

「無性生殖」第5段階。クローンなら見た目も完全一致、再生ならすべて生殖という誤解を直します。

無性生殖なら完全に同じという誤解を直そう

このレッスンの役割

このレッスンは「無性生殖」6レッスンの5番目です。種類・体細胞分裂・データの理解を使い、「同じ」「増える」という曖昧な言葉を修正します。完成の目安は、遺伝情報、見た目、個体数のどれを比べているかを明示できることです。

知る・理解する

無性生殖で生じた子は、親と遺伝情報がほぼ同じです。しかし、日当たりや水分などの環境が違えば、背丈や葉の大きさなどの形質は変わります。また遺伝情報に変化が生じる可能性もあるため、「あらゆる点で完全に同一」とは限りません。

体の一部を失った後にもとへ戻る再生も、必ず生殖ではありません。一個体の傷が治っただけなら個体数は増えません。一部から独立した新個体が生じたときは無性生殖になります。

遺伝的な類似と見た目の一致、再生と生殖を分ける同じ遺伝情報に近い二個体が異なる環境で違う大きさになる例と、一個体の修復と新個体の誕生を比較する。遺伝情報が似ても環境で形質は変わる個体数が増えた?修復か生殖かを区別

具体例で使う

同じ親株のほふく茎からできた二株を、明るい場所と暗い場所で育てると、葉の色や茎の長さが違うことがあります。これは無性生殖でない証拠ではなく、環境条件の影響を考える資料です。

切れたトカゲの尾が再び伸びても、トカゲの個体数は一匹のままなので生殖ではありません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「クローン=見た目が完全一致」ではなく、遺伝情報がほぼ同じ個体として捉えます。また種子は一般に受精後につくられるため、有性生殖に関係します。いもやほふく茎と同じ扱いにしません。

次は未知の生活史で、生殖細胞、起点、個体数、形質の四つから無性生殖の証拠を選びます。

自分で確かめよう

確認1:クローンの見た目は必ず完全一致?いいえ。環境条件や遺伝情報の変化により形質が違うことがあります。
確認2:失った尾が戻るだけなら生殖?個体数が増えないため、傷の修復としての再生であり生殖ではありません。
確認3:種子といもの違いは?種子は一般に受精後につくられ、いもは植物の体の一部から育つ栄養生殖に使われます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。