無性生殖なら完全に同じという誤解を直そう
このレッスンの役割
このレッスンは「無性生殖」6レッスンの5番目です。種類・体細胞分裂・データの理解を使い、「同じ」「増える」という曖昧な言葉を修正します。完成の目安は、遺伝情報、見た目、個体数のどれを比べているかを明示できることです。
知る・理解する
無性生殖で生じた子は、親と遺伝情報がほぼ同じです。しかし、日当たりや水分などの環境が違えば、背丈や葉の大きさなどの形質は変わります。また遺伝情報に変化が生じる可能性もあるため、「あらゆる点で完全に同一」とは限りません。
体の一部を失った後にもとへ戻る再生も、必ず生殖ではありません。一個体の傷が治っただけなら個体数は増えません。一部から独立した新個体が生じたときは無性生殖になります。
具体例で使う
同じ親株のほふく茎からできた二株を、明るい場所と暗い場所で育てると、葉の色や茎の長さが違うことがあります。これは無性生殖でない証拠ではなく、環境条件の影響を考える資料です。
切れたトカゲの尾が再び伸びても、トカゲの個体数は一匹のままなので生殖ではありません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「クローン=見た目が完全一致」ではなく、遺伝情報がほぼ同じ個体として捉えます。また種子は一般に受精後につくられるため、有性生殖に関係します。いもやほふく茎と同じ扱いにしません。
次は未知の生活史で、生殖細胞、起点、個体数、形質の四つから無性生殖の証拠を選びます。
自分で確かめよう
確認1:クローンの見た目は必ず完全一致?
いいえ。環境条件や遺伝情報の変化により形質が違うことがあります。確認2:失った尾が戻るだけなら生殖?
個体数が増えないため、傷の修復としての再生であり生殖ではありません。確認3:種子といもの違いは?
種子は一般に受精後につくられ、いもは植物の体の一部から育つ栄養生殖に使われます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。