成長を細胞数・大きさ・役割の変化で捉えよう
このレッスンの役割
このレッスンは「細胞分裂と成長」6レッスンの1番目です。前のセクションで学んだ体細胞分裂を、個体が成長する仕組みへ結びます。完成の目安は、成長を細胞数・細胞の大きさ・細胞の役割という三つの変化に分けて説明できることです。
知る・理解する
生物の体が大きくなるとき、多くの場合は体細胞分裂で細胞数が増え、分裂後の細胞が大きくなります。さらに細胞は、根毛や導管など特定の働きに合う形やつくりへ変化します。これを分化といいます。
分裂直後の二細胞は一つ一つが小さいため、「分裂した瞬間に体積が二倍」ではありません。細胞数の増加と、その後の大型化や分化が組み合わさって器官が伸び、働ける体がつくられます。
具体例で使う
若い根の先端付近では小さな細胞が多く、分裂中の像も見つかります。少し上では細胞が縦長に大きくなり、さらに上では根毛などが見られます。この並びは、数が増える、伸びる、役割をもつという変化を空間的に示します。
誤答を直して次の学びへつなげる
成長を「細胞が大きくなるだけ」とすると、傷の修復や根端で細胞数が増える事実を説明できません。逆に「分裂だけ」とすると、分裂直後の小さな細胞が大きくなり、役割をもつ過程を説明できません。
次は根に等間隔の印を付け、どの部分がよく伸びるかを実際の長さの変化から確かめます。
自分で確かめよう
確認1:成長に関わる三つの変化は?
細胞数の増加、細胞の大型化、働きに合う形やつくりへの分化です。確認2:分裂直後に体積が必ず二倍になる?
なりません。二つの細胞は一つ一つが小さく、その後に大きくなります。確認3:根毛ができる変化は何?
細胞が特定の働きに合うようになる分化です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。