LESSON 01

種子植物と胞子でふえる植物

種子の中の新しい個体と養分を確かめよう

種子の胚・発芽に使う養分・種皮を観察し、発芽初期を支える仕組みを説明します。

種子の中の新しい個体と養分を確かめよう

前のレッスンでは、種子を作るかどうかで植物を大きく分けました。ここでは種子の内部を調べ、なぜ種子から根や葉が伸び始められるのかを説明します。

まず知る:このレッスンの役割と目標

種子は生きていない粒ではありません。新しい植物になる胚、発芽直後に使う養分、外側を守る種皮を備えています。養分を子葉に蓄える種子と、胚乳に蓄える種子がありますが、今回は「胚と養分がある」という共通点をつかみます。

部分 役割 インゲンマメでの見え方
新しい根・茎・葉になる 子葉の間に小さく見える
養分 発芽直後の成長に使う 厚い子葉に蓄えられる
種皮 乾燥や傷から内部を守る 外側の薄い皮

インゲンマメの種子の内部種皮の内側に二枚の子葉があり、その間に幼根と幼芽からなる胚があることを示す断面図種皮:外側を守る子葉:養分を蓄える胚:新しい個体になる水・適温・空気がそろうと発芽

理解する:具体例で発芽の意味をつかむ

水を吸った種子では、胚の活動が盛んになります。まず幼根が伸びて水を取り込み、幼芽が茎や葉へ成長します。葉が十分に開いて光合成できるまで、蓄えた養分が成長を支えます。

肥料がなくても発芽直後に伸びられるのは、種子内部に養分があるからです。ただし長く成長するには、光合成や根からの無機養分の吸収が必要です。

理解チェック1:種子のどの部分が新しい植物になる?胚です。子葉や胚乳に蓄えられた養分を使いながら成長します。

使う:「種子は養分そのもの」という間違いを直す

養分だけでは新しい個体になりません。種子には胚があり、その成長を養分と種皮が支えます。ゆでた豆には養分が残っていても胚が高温で働けなくなっているため、発芽しません。

理解チェック2:ゆでた豆に水を与えても発芽しにくいのは、養分がゼロだから?違います。高温で胚が生命活動を続けられなくなったことが主な理由です。

転用する:自分で確かめ、次の学びへつなげる

別の種子を見たときも、外側の種皮、胚、養分を探します。形や養分の保存場所は違っても、新しい個体のもとと初期成長の備えがある点は共通です。次は、それらを備えない胞子と比較します。

理解チェック3:種子が胞子より発芽初期を支えやすい理由は?新しい個体になる胚と、発芽直後に使える養分を内部に備えているからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。