分類表と系統的な図を行き来しよう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの4番目です。これまでに、分類表の共通特徴と系統的な図の分岐点を別々に読みました。ここでは二つの表し方を行き来し、一方の資料からもう一方を組み立てる力をつくります。
今日のゴールは、特徴がどのまとまりから現れるかを表で調べ、その順序を分岐図へ置き直すことです。
知る・理解する
次のように、○が入れ子状に増える表を考えます。
| 生物 | 特徴A | 特徴B | 特徴C |
|---|---|---|---|
| 生物P | ○ | ― | ― |
| 生物Q | ○ | ○ | ― |
| 生物R | ○ | ○ | ○ |
| 生物S | ○ | ○ | ○ |
特徴Aは全種に共通します。特徴BはQ・R・Sに共通し、特徴CはR・Sだけに共通します。したがって、Pが最初に分かれ、次にQが分かれ、RとSが最も近いまとまりになる図をつくれます。
手順は三つです。
- 最も多くの生物に共通する特徴を根元側へ置く。
- その内側で共通する特徴を、対応するまとまりの枝へ置く。
- 最後まで同じ特徴をもつ生物を近い枝先へ置く。
逆に図から表をつくるときは、根元から各生物の枝先までたどり、途中で通った特徴をすべて○にします。
例題で使う・転用する
生物Rの行を図から復元します。根元からRへ進む途中でA・B・Cをすべて通るので、RはA○、B○、C○です。生物PはAの後、Bより前で枝分かれするため、A○、B―、C―です。
もし生物TがA○、B―、C○なら、上の単純な図にはそのまま置けません。Cが一度だけ現れたという仮定と合わないからです。記録ミス、特徴Cが別々に現れた可能性、失われた可能性などを検討し、追加資料を求めます。
よくある間違いを直す
一つの特徴表から、いつでも唯一の図が決まるとは限りません。特徴数が少ない、?が多い、特徴が別々に現れる場合には、複数の図が資料と合うことがあります。
表に合う図を選ぶ問題では、見た目が整っている図を選ばず、各生物の枝を根元からたどって○・―がすべて一致するか確かめます。
理解チェックと次の一歩
確認1:特徴Cはどのまとまりの枝へ置く?
特徴Cが共通する生物RとSのまとまりへ向かう枝に置きます。確認2:図から生物Qの行を復元すると?
QはAとBを通り、Cより前で分かれるので、A○、B○、C―です。確認3:表から図が一つに決まらないのはどんなとき?
特徴が少ない、?がある、同じ特徴が別々に現れるなど、複数の図を区別する証拠が不足するときです。表と図を往復できました。次は、見た目や枝の向きに引きずられる典型的な誤読をまとめて修正します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。