分岐点から共通する祖先と特徴を読もう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの3番目です。前のレッスンでは、分類表から共通する特徴の組合せを見つけました。ここでは、その関係を枝分かれで表す「系統的な図」の読み方を身につけます。
今日のゴールは、枝の先ではなく分岐点へ戻り、二つの生物の共通祖先と、どの特徴を共有するかを説明することです。
知る・理解する
系統的な図では、枝の先が比べる生物、枝が分かれる点が共通祖先を表します。二種の関係を調べるときは、それぞれの枝を根元へたどり、最初に合流する分岐点を探します。
カメとハトの枝は「乾燥しにくい卵」の後の分岐点で合流します。したがって両者は、背骨・4本のあし・乾燥しにくい卵をもつ共通祖先から分かれたと読みます。羽毛はハトへ向かう枝だけに加わる特徴です。
カエルとハトは、4本のあしが加わった後の、より根元側の分岐点で合流します。分岐点が互いの枝先に近い二種ほど、より近い共通祖先をもつと読めます。
例題で使う・転用する
問「ハトに最も近いのは、メダカ・カエル・カメのどれか。」
ハトの枝を根元へたどると、最初にカメの枝と合流します。答えはカメです。見た目や飛べるかどうかではなく、合流する分岐点の位置が根拠です。
枝の上下を入れ替えても、分岐点のつながりが同じなら関係は変わりません。紙を分岐点で回転させたようなものです。図の形ではなく、どの枝がどの分岐点でつながるかを読みます。
よくある間違いを直す
枝の上にある生物ほど「進化している」わけではありません。図の上下は見やすく配置しただけで、優劣や進歩の段階を表しません。
横に近く描かれた二種が近縁とも限りません。枝の長さに年代や変化量の目盛りが明示されていない図では、横の距離ではなく分岐点を比べます。
理解チェックと次の一歩
確認1:二種の近さは図のどこを見る?
二種の枝を根元へたどり、最初に合流する分岐点を見ます。確認2:カメとハトが共有する特徴は?
図では、背骨・4本のあし・陸上で乾燥しにくい卵を共有します。確認3:枝の上下を入れ替えると関係は変わる?
分岐点のつながりが同じなら変わりません。上下は優劣も表しません。分岐点から共通祖先と共有特徴を読めました。次は、分類表から図をつくり、図から表を戻す往復に進みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。