未知の動物を背骨と体のつくりから分類しよう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの3番目です。前回は植物を増え方から分類しました。今回は動物の未知標本について、まず背骨の有無を確かめ、脊椎動物なら呼吸・体表・生殖・体温、無脊椎動物なら外骨格・関節肢・外とう膜などを使います。
今日のゴールは、水中にいる・飛ぶ・殻があるという一つの印象ではなく、複数の体の構造から仲間を説明することです。
知る・理解する
動物分類の最初の分かれ道は背骨の有無です。
脊椎動物の五群は、同じ観点で比較します。たとえばクジラは水中で生活しますが、肺呼吸・毛・授乳・恒温という特徴から哺乳類です。
無脊椎動物では「背骨がない」だけで終わりません。外骨格・体節・関節のあるあしがそろえば節足動物、外とう膜と筋肉質の足が確認できれば軟体動物です。
例題で使う・転用する
標本Qは海中で泳ぎ、体はやわらかく、内臓を包む膜があります。口の周りの腕に関節はなく、外骨格もありません。
背骨はなく、外とう膜が確認できます。腕は節足動物の関節肢ではなく、筋肉質の足が変化したものです。したがって、標本Qは軟体動物の仲間と分類できます。
「泳ぐから魚類」「腕が多いから節足動物」という判断は、生活や外形だけを見ています。魚類なら背骨とえら、節足動物なら外骨格と関節肢という構造が必要です。
よくある間違いを直す
殻があればすべて軟体動物ではありません。カメは背骨をもち、甲殻類は外骨格と関節肢をもちます。殻の有無より、殻の内側やあしの構造を観察します。
動かない動物もいます。固着しているから植物と決めず、細胞や栄養のとり方、体の構造など、資料に示された分類特徴を確認します。
理解チェックと次の一歩
確認1:動物分類の最初に確かめる特徴は?
体内に背骨があるかどうかです。確認2:標本Qを軟体動物とする根拠は?
背骨・外骨格・関節肢がなく、内臓を包む外とう膜と筋肉質の足が確認できるからです。確認3:水中を泳ぐだけで魚類にできないのはなぜ?
哺乳類・鳥類・は虫類・無脊椎動物にも泳ぐものがいるため、背骨・呼吸・体表・生殖を調べる必要があるからです。未知の動物を体の構造から分類できました。次は植物と動物が混ざった資料でも、二択の検索表を一問ずつたどります。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。