LESSON 01

生物の観察と分類の入試総合

スケッチ・倍率・観察記録から特徴を復元しよう

顕微鏡像を正確なスケッチと数値へ変え、分類に使える観察特徴を残します。

スケッチ・倍率・観察記録から特徴を復元しよう

このレッスンの役割

ここは6レッスンの3番目です。前のレッスンで顕微鏡を正しく操作しました。今回は、視野で見た像を正確なスケッチと数値に変え、次の植物分類で使える観察特徴として残します。

今日のゴールは、見栄えのよい絵ではなく、輪郭・位置・個数・大きさを他の人が確かめられる記録にすることです。

知る・理解する

生物スケッチでは、先をとがらせた鉛筆で、輪郭をはっきりした一本線で描きます。影を付けたり、色を塗ったり、見えない部分を想像で補ったりしません。名称、観察日、倍率または大きさ、特徴の注記も残します。

顕微鏡の視野から細胞の大きさを見積もる直径1.8ミリメートルの視野に細胞が横に6個並び、一個の幅を1.8割る6で0.30ミリメートルと求める図視野の直径 1.8 mm横に約6個1.8 ÷ 6= 0.30 mm割る数は「並ぶ個数」

視野の直径が1.8 mmで、同じ幅の細胞が横に約6個並ぶなら、一個の幅はおよそ

1.8 mm ÷ 6 = 0.30 mm

です。視野の端で切れた細胞が多い場合は「約」として扱い、必要以上に細かな数字まで断定しません。

例題で使う・転用する

二つのスケッチから適切な方を選びます。

  • A:太い二重線で描き、影を塗り、見えなかった細胞核も追加している。
  • B:見えた輪郭だけを一本線で描き、倍率と観察した特徴を横へ注記している。

適切なのはBです。分類に使う記録では、想像ではなく観察事実を残す必要があるからです。

数値問題では、先に単位をそろえます。1 mm=1000 μmなので、0.30 mmは300 μmです。問題がμmで答えるよう求めているなら、最後に変換します。

よくある間違いを直す

視野内の細胞数が多いほど一個が大きい、という判断は逆です。同じ視野幅なら、たくさん並ぶほど一個の幅は小さくなります。

スケッチへ「これは単子葉類だ」と書くのは解釈です。まず「葉脈がほぼ平行に走る」のように観察事実を書き、分類は別の段階で行います。

理解チェックと次の一歩

確認1:生物スケッチで影を塗らないのはなぜ?輪郭や構造を正確に残し、濃淡の印象を観察事実と混同しないためです。
確認2:直径2.0 mmの視野に細胞が5個並ぶと、一個の幅は?2.0÷5=0.40 mm、つまり約400 μmです。
確認3:「単子葉類だ」は観察と解釈のどちら?解釈です。観察では平行脈、子葉1枚、ひげ根などの見えた特徴を書きます。

観察像を正確な記録へ変えられました。次は複数の植物資料を検索表へつなぎ、分類します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。