LESSON 01

生物の観察と分類の入試総合

植物の複数資料を検索表へつないで分類しよう

花・種子・葉・根・茎の資料を統合し、検索表の経路と根拠から植物を分類します。

植物の複数資料を検索表へつないで分類しよう

このレッスンの役割

ここは6レッスンの4番目です。前回はスケッチや視野の数値から観察特徴を取り出しました。今回は、花・種子・葉・根・茎の断面が別々の資料に分かれている入試問題で、同じ個体の情報を一つの特徴表へまとめます。

今日のゴールは、一枚の写真だけで決めず、複数資料を検索表の分かれ道へ対応させて植物を分類することです。

知る・理解する

未知の植物Pについて、次の資料が与えられました。

資料 観察した特徴
花の後の写真 果実の中に種子がある
発芽の写真 子葉が2枚
葉のスケッチ 葉脈が網目状につながる
根の写真 太い主根から側根が出る
茎の断面 維管束が輪のように並ぶ

植物の複数資料を検索表の分かれ道へ対応させる果実内の種子から被子植物、子葉二枚・網状脈・主根と側根・輪状の維管束から双子葉類へ進む図果実内に種子子葉2枚網状脈主根と側根検索表種子植物→ 被子植物→ 双子葉類結論双子葉類異なる資料が同じ分類を支えるか確認する

果実の中の種子から被子植物だと分かります。子葉2枚・網状脈・主根と側根・輪状の維管束は、いずれも双子葉類の特徴です。異なる器官の資料が同じ結論を支えるため、根拠が強くなります。

例題で使う・転用する

問「植物Pを分類し、資料を二つ使って理由を説明しなさい。」

答案例:「植物Pは被子植物の双子葉類である。種子が果実の中にあり、子葉が2枚で葉脈が網状だからである。」

「花があるから双子葉類」では不十分です。花をつくる被子植物には単子葉類もあります。被子植物までの根拠と、単子葉・双子葉を分ける根拠を一つずつ書きます。

もし根だけがひげ根で、他の三特徴が双子葉類を示すなら、同じ個体の資料か、根を取り違えていないかを確認します。矛盾を無視して多数決だけで決めません。

よくある間違いを直す

「果実があるから裸子植物」は逆です。被子植物では子房が果実になり、種子を包みます。裸子植物の胚珠は子房に包まれません。

また、資料を二つ使う指定で「網状脈で、葉脈が網目状」のように同じ特徴を言い換えても二根拠にはなりません。葉と根、子葉と茎など異なる観点を選びます。

理解チェックと次の一歩

確認1:植物Pが被子植物だと分かる資料は?種子が果実の中にある資料です。胚珠が子房に包まれていたと考えられます。
確認2:植物Pが双子葉類である異なる二根拠は?子葉2枚・網状脈・主根と側根・輪状の維管束から異なる二つを選びます。
確認3:資料どうしが矛盾したらどうする?資料の個体、観察箇所、記録の誤りを確認し、矛盾を分ける追加観察を考えます。

植物の複数資料を分類へ統合できました。次は動物の資料で、分類と誤答修正を同時に行います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。