設問が求める技能と使う資料を対応させよう
このレッスンの役割
ここは「生物の観察と分類の入試総合」6レッスンの1番目です。前のセクションまでに、器具操作・スケッチ・特徴表・検索表・植物と動物の分類を一つずつ学びました。ここからは、問題文を読んで必要な技能を自分で選びます。
今日のゴールは、設問末尾の言葉から「何をする問題か」を決め、複数資料のうち使うものへ印を付けることです。すべての資料を同じ重さで読むのではなく、問いに必要な証拠を選びます。
知る・理解する
入試問題では、同じ資料から異なる仕事を求められます。
| 設問の言葉 | 求められる仕事 | 主に使う資料 |
|---|---|---|
| 選びなさい | 条件と一致する選択肢を判定 | 操作図・特徴表 |
| 求めなさい | 数値と単位から計算 | 倍率・視野・個数 |
| 分類しなさい | 共通点と相違点で仲間を判断 | 特徴表・検索表 |
| 理由を説明しなさい | 結論を支える観察事実を書く | 記載文・スケッチ |
| 誤りを直しなさい | 最初の誤った判断と修正を書く | 操作順・分類基準 |
解く順番は、①設問の動詞に下線、②問われている対象を囲む、③必要な資料番号を書く、④答えの形を決める、です。「理由を説明」なら、分類名だけでは答えが完成しません。
例題で使う・転用する
資料1は顕微鏡の操作図、資料2は植物Xの葉脈と根、資料3は植物の検索表です。
問「植物Xを分類し、根拠を二つ説明しなさい。」
この設問では、資料2から特徴を取り出し、資料3で分類します。資料1の顕微鏡操作は今回の答えには使いません。資料2に平行脈とひげ根があるなら、「植物Xは単子葉類である。葉脈が平行脈で、根がひげ根だから」と書きます。
問が「最初に使う対物レンズを選びなさい」に変われば、今度は資料1を使います。同じ大問でも、設問ごとに技能と資料を選び直します。
よくある間違いを直す
資料をすべて答案へ入れると、問いと関係のない説明が増えます。まず動詞を一つに決め、「この一文は結論を支えるか」を確認します。
逆に、知識だけで答えて資料番号や観察事実を使わないのも危険です。「資料から」と書かれた問題では、資料内の言葉・数値・構造を根拠にします。
理解チェックと次の一歩
確認1:「求めなさい」と「説明しなさい」の違いは?
「求めなさい」は数値と単位を計算し、「説明しなさい」は結論を支える理由を言葉で書きます。確認2:資料が三つあれば全部使う?
いいえ。設問の対象と動詞に必要な資料を選びます。確認3:「植物Xを分類し、根拠を二つ」と問われた答案の形は?
分類名を述べ、その後に資料から異なる二つの特徴を書きます。設問と資料を対応させられました。次は器具操作を問う設問で、手順を理由から選びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。