未知の無脊椎動物を体のつくりから分類しよう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの最後です。軟体動物の体制、外とう膜と殻、足の変化、他群との比較、誤分類の直し方を統合します。
今日のゴールは、未知標本の複数資料から体の基本構造を取り出し、軟体動物・節足動物・その他の無脊椎動物へ根拠付きで分類することです。
知る・理解する
未知標本は次の順で読みます。
- 背骨がないことを確認する。
- 外骨格・体節・関節肢がそろえば節足動物を考える。
- 外とう膜・内臓のまとまり・筋肉質の足があれば軟体動物を考える。
- どちらにも合わなければ、体節・触手・放射状など別群の特徴を調べる。
資料が足りないときは、無理に分類しません。どの分かれ道で止まり、何を追加観察すればよいかを書きます。
例題で使う・転用する
標本Aは外とう膜が内臓を包み、殻はなく、関節のない腕をもちます。軟体動物です。殻がないことは除外理由になりません。
標本Bは外骨格、繰り返す体節、関節のある多数のあしをもちます。節足動物です。細長い外形だけで環形動物にしません。
標本Cは放射状の体と石灰質の骨片をもち、外とう膜も関節肢もありません。棘皮動物の特徴です。
標本Dは「やわらかい体と触手」だけです。軟体動物と刺胞動物の両方が候補に残るため、外とう膜、口の位置、体の対称性を追加で調べます。
よくある間違いを直す
「やわらかい」「触手」「海にいる」は複数群に共通します。候補を一つにする前に、他群にはない体の基本構造を一つ以上確認します。
理解チェックと次の一歩
確認1:標本Aを軟体動物とする根拠は?
内臓を包む外とう膜と、筋肉質の足が変化した関節のない腕をもつことです。確認2:標本Bを環形動物でなく節足動物とする根拠は?
体節だけでなく、外骨格と関節のある多数のあしをもつからです。確認3:資料不足なら何を書く?
止まった候補と、それらを分けるために必要な追加観察を具体的に書きます。これで未知の無脊椎動物を基本構造から分類できました。次の「分類表・系統的な図を読む」では、ここまでの特徴を表と分岐図へ統合します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。