未知の植物を分類の分かれ道で絞り込もう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの2番目です。前のレッスンで、写真や文章から観察事実を抜き出しました。今回は植物の資料だけを扱い、種子か胞子か、胚珠が包まれるか、子葉・葉脈・根がどうなっているかの順に分類します。
今日のゴールは、花の色や葉の大きさではなく、増え方と体の基本構造を使って未知の植物の仲間を説明することです。
知る・理解する
植物の分類は、大きな分かれ道から小さな分かれ道へ進みます。
- 種子をつくるか、胞子でふえるか。
- 種子植物なら、胚珠が子房に包まれるか。
- 被子植物なら、子葉・葉脈・根・維管束を組み合わせる。
- 胞子植物なら、根・茎・葉の区別と維管束があるかを見る。
単子葉類と双子葉類を分けるときは、一つだけでなく複数の特徴を確かめます。
| 観点 | 単子葉類 | 双子葉類 |
|---|---|---|
| 子葉 | 1枚 | 2枚 |
| 葉脈 | 平行脈 | 網状脈 |
| 根 | ひげ根 | 主根と側根 |
| 茎の維管束 | 散らばる | 輪のように並ぶ |
例題で使う・転用する
標本Pは花をつけ、種子は果実の中にあります。発芽時の子葉は1枚、葉脈は平行、根はひげ根です。
まず種子をつくるので種子植物です。種子が果実の中にあることから、胚珠は子房に包まれていたと考えられ、被子植物です。さらに子葉1枚・平行脈・ひげ根がそろうので、単子葉類と分類できます。
花びらの枚数が資料になくても、三つの特徴が同じ方向を示すため判断できます。もし子葉が?でも、葉脈・根・維管束を追加観察できます。
よくある間違いを直す
「実があるから裸子植物」は逆です。被子植物では子房が果実になり、種子を包みます。裸子植物では胚珠が子房に包まれません。
また、細長い葉だから単子葉類とは限りません。葉の形ではなく葉脈のつながりを見て、根や子葉とも照合します。
理解チェックと次の一歩
確認1:植物分類の最初の分かれ道は?
種子をつくるか、胞子でふえるかです。確認2:標本Pを単子葉類とする根拠は?
被子植物であり、子葉1枚・平行脈・ひげ根という特徴がそろうからです。確認3:葉脈しか見えないときはどうする?
葉脈から候補を立てますが断定せず、子葉・根・茎の維管束を追加観察します。未知の植物を大きな分かれ道から分類できました。次は未知の動物を、背骨と体のつくりから分類します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。