外とう膜・内臓・筋肉質の足を見つけよう
このレッスンの役割
ここは「軟体動物とその他の無脊椎動物」6レッスンの1番目です。前のセクションで学んだ節足動物の外骨格・体節・関節肢と比べながら、軟体動物に共通する体の基本構造を見つけます。
今日のゴールは、「やわらかい」「殻がある」という印象だけでなく、外とう膜・内臓のまとまり・筋肉質の足を標本図から確認することです。
知る・理解する
軟体動物には、内臓を包む外とう膜と、移動やえさを取ることに使う筋肉質の足があります。体は節足動物のような外骨格と関節肢に分かれません。
| 構造 | 位置・見え方 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 外とう膜 | 内臓のまとまりを包む膜 | 内臓を包み、多くでは殻をつくる |
| 内臓のまとまり | 外とう膜の内側 | 消化などを行う器官を含む |
| 筋肉質の足 | 体の腹側など | はう、砂へもぐる、獲物をとらえる |
外とう膜は殻そのものではありません。殻の内側にある生きた膜です。また、軟体動物の「足」は、脊椎動物の脚や節足動物の関節肢と同じ形とは限りません。二枚貝ではくさび形、巻貝では腹面の広い部分、イカやタコでは腕などへ変化しています。
例題で使う・転用する
標本Aは、やわらかな体で、内臓を膜が包み、腹側に筋肉質の足があります。外骨格や関節肢はありません。軟体動物の基本構造と一致します。
標本Bは体表がかたい板でおおわれ、あしが関節で曲がり、体に節があります。やわらかな部分があっても、節足動物の特徴がそろいます。
よくある間違いを直す
「やわらかければ軟体動物」は広すぎます。ミミズやクラゲもやわらかいため、外とう膜と筋肉質の足という共通構造まで確認します。
理解チェックと次の一歩
確認1:軟体動物に共通する主な構造は?
内臓を包む外とう膜と、形を変えながら運動などに使われる筋肉質の足です。確認2:外とう膜は殻と同じもの?
いいえ。外とう膜は内臓を包む生きた膜で、多くの軟体動物ではその膜が殻をつくります。確認3:やわらかな体だけで軟体動物と決められないのはなぜ?
他の無脊椎動物にもやわらかな体があるため、外とう膜や筋肉質の足を確認する必要があるからです。軟体動物の体の基本構造を見つけられました。次は外とう膜と殻の関係を詳しく見て、殻をもたないイカやタコも軟体動物である理由を理解します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。