LESSON 01

軟体動物とその他の無脊椎動物

外とう膜・内臓・筋肉質の足を見つけよう

外とう膜・内臓のまとまり・筋肉質の足から、軟体動物の共通する体のつくりを見つけます。

外とう膜・内臓・筋肉質の足を見つけよう

このレッスンの役割

ここは「軟体動物とその他の無脊椎動物」6レッスンの1番目です。前のセクションで学んだ節足動物の外骨格・体節・関節肢と比べながら、軟体動物に共通する体の基本構造を見つけます。

今日のゴールは、「やわらかい」「殻がある」という印象だけでなく、外とう膜・内臓のまとまり・筋肉質の足を標本図から確認することです。

知る・理解する

軟体動物には、内臓を包む外とう膜と、移動やえさを取ることに使う筋肉質の足があります。体は節足動物のような外骨格と関節肢に分かれません。

構造 位置・見え方 主な役割
外とう膜 内臓のまとまりを包む膜 内臓を包み、多くでは殻をつくる
内臓のまとまり 外とう膜の内側 消化などを行う器官を含む
筋肉質の足 体の腹側など はう、砂へもぐる、獲物をとらえる

二枚貝の外とう膜・内臓・筋肉質の足殻の内側に外とう膜が広がり、その内側に内臓のまとまり、腹側に砂へ伸びる筋肉質の足がある模式図外とう膜内臓のまとまり筋肉質の足

外とう膜は殻そのものではありません。殻の内側にある生きた膜です。また、軟体動物の「足」は、脊椎動物の脚や節足動物の関節肢と同じ形とは限りません。二枚貝ではくさび形、巻貝では腹面の広い部分、イカやタコでは腕などへ変化しています。

例題で使う・転用する

標本Aは、やわらかな体で、内臓を膜が包み、腹側に筋肉質の足があります。外骨格や関節肢はありません。軟体動物の基本構造と一致します。

標本Bは体表がかたい板でおおわれ、あしが関節で曲がり、体に節があります。やわらかな部分があっても、節足動物の特徴がそろいます。

よくある間違いを直す

「やわらかければ軟体動物」は広すぎます。ミミズやクラゲもやわらかいため、外とう膜と筋肉質の足という共通構造まで確認します。

理解チェックと次の一歩

確認1:軟体動物に共通する主な構造は?内臓を包む外とう膜と、形を変えながら運動などに使われる筋肉質の足です。
確認2:外とう膜は殻と同じもの?いいえ。外とう膜は内臓を包む生きた膜で、多くの軟体動物ではその膜が殻をつくります。
確認3:やわらかな体だけで軟体動物と決められないのはなぜ?他の無脊椎動物にもやわらかな体があるため、外とう膜や筋肉質の足を確認する必要があるからです。

軟体動物の体の基本構造を見つけられました。次は外とう膜と殻の関係を詳しく見て、殻をもたないイカやタコも軟体動物である理由を理解します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。