胞子植物をシダ植物とコケ植物へたどろう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの4番目です。最初の分かれ道で「胞子でふえる」を選んだ植物を、シダ植物とコケ植物へ分類します。
今日のゴールは、大きさや生える場所の印象ではなく、根・茎・葉の区別と水を運ぶ維管束の有無を根拠に分けることです。
知る・理解する
シダ植物には根・茎・葉の区別があり、維管束があります。地下茎をもつものもあり、葉の裏などに胞子のうができます。
コケ植物には、シダ植物のような本当の根・茎・葉や維管束がありません。体を地面などに固定する仮根がありますが、仮根は水や無機養分を吸収して運ぶ本当の根と同じつくりではありません。体の表面から水を取り入れるため、乾燥しにくい場所でよく見られます。
| 観点 | シダ植物 | コケ植物 |
|---|---|---|
| ふえ方 | 胞子 | 胞子 |
| 根・茎・葉 | 区別がある | はっきりした区別がない |
| 維管束 | ある | ない |
| 地面につく部分 | 根 | 仮根 |
どちらも胞子でふえるため、胞子のうを見つけただけでは区別できません。最初の分岐では胞子が決め手でしたが、次の分岐では根・茎・葉と維管束へ観察点を切り替えます。検索表では、分かれ道ごとに使う特徴が変わります。
使う・転用する
植物Pは「葉の裏に胞子のうがあり、地下へ続く茎とそこから出る根があり、維管束も観察できた」とします。胞子でふえる側へ進んだあと、根・茎・葉の区別と維管束があるのでシダ植物です。
植物Qは「胞子をつくり、体を糸のような仮根で岩に固定し、維管束はない」とします。胞子でふえる側から、コケ植物へ進みます。
「小さいからコケ」「湿った場所だからコケ」は危険です。小型のシダもあり、生える場所は環境によって変わります。体のつくりという、分類に直接つながる特徴を優先します。
資料に維管束の有無が書かれていなくても、明瞭な根・茎・葉や仮根の記載から進めることがあります。ただし特徴が足りなければ、断定せず追加観察を提案します。
理解チェックと次の一歩
確認1:シダ植物とコケ植物の共通点は?
どちらも種子をつくらず、胞子でふえる植物です。確認2:仮根を本当の根と同じに扱えないのはなぜ?
仮根は主に体を固定するつくりで、維管束をもつ本当の根のように水や無機養分を吸収・運搬するつくりではないからです。確認3:胞子のうを見つけたら、すぐシダ植物と決めてよい?
いいえ。コケ植物も胞子をつくります。根・茎・葉の区別や維管束の有無まで調べます。これで検索表の種子植物側と胞子植物側の両方をたどれるようになりました。次は、途中の選択と別の資料が矛盾したとき、どこへ戻って何を直すかを学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。