LESSON 01

動物を背骨の有無で分ける

骨格図と体の中心線から背骨の有無を見分けよう

骨格図・X線図・断面図から、頭骨の後ろへ続く椎骨の列を見つけます。

骨格図と体の中心線から背骨の有無を見分けよう

このレッスンの役割

ここは6レッスンの2番目です。前のレッスンで背骨を「体内に椎骨が連なるつくり」と定義しました。今回は写真だけでは見えにくい背骨を、骨格図・X線図・断面図から見つけます。

今日のゴールは、一本の棒のような骨を探すのではなく、小さな骨が体軸に沿って連続する証拠を読むことです。

知る・理解する

背骨は一個の長い骨ではありません。多数の椎骨が関節でつながるため、体を支えながら曲げることができます。骨格図では、頭の骨の後ろから体の背側へ続く列を探します。

資料 背骨を見つける手がかり 注意
骨格図 頭骨から尾へ続く椎骨の列 あばら骨と混同しない
X線図 体の中心付近に並ぶ節状の像 重なった骨に注意
横断面図 背側にある椎骨と神経の通り道 上下の向きを確認
外観写真 体軸や曲がり方を推測 これだけでは確定しにくい

骨格図で背骨とあばら骨を区別する中央を縦に連なる椎骨の列から左右へあばら骨が伸びる模式図赤い椎骨の列=背骨左右の曲線=あばら骨

体の中央にある骨をすべて背骨と呼ぶわけではありません。背骨は体の前後方向へ連続し、頭骨やあばら骨と関係します。断面が一枚しかない場合は、その骨が前後へ連なることを連続断面や別方向の図で確認します。

使う・転用する

資料Xでは、魚の頭骨から尾びれの手前まで節状の骨が並び、そこから上下へ細い骨が伸びています。節状の列が背骨で、Xは脊椎動物です。

資料Yでは、体の外側に節のある殻があり、内部に前後へ連なる椎骨の列はありません。足が多くよく動いても、背骨の証拠にはなりません。Yは無脊椎動物です。

外観だけの未知動物Zでは、背骨が見えません。「見えない」と「ない」は別です。分類答案は「この写真だけでは背骨の有無を確認できない。骨格図またはX線図が必要」とします。

理解チェックと次の一歩

確認1:背骨を一本の長い骨として探してはいけないのはなぜ?背骨は多数の椎骨が関節で連なったつくりで、節状の列として見えるからです。
確認2:X線図で背骨を探す順序は?頭骨の位置と体の前後方向を確認し、頭骨の後ろから背側を尾へ続く節状の骨の列を追います。
確認3:外観写真で骨が見えなければ無脊椎動物?いいえ。脊椎動物の背骨も普通は外から見えません。骨格図・X線図・断面図などの追加資料で確認します。

骨格資料から背骨を見つける技能ができました。次は、魚・ヘビ・クジラのように外見も生活場所も違う動物を、背骨という共通点でまとめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。