共通する特徴の組合せから近い仲間を見つけよう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの2番目です。前のレッスンで、分類表の一つ一つのセルを正確に読めるようになりました。ここでは複数の列を同時に比べ、共通する特徴の組合せから、どの生物どうしがより近いまとまりをつくるかを考えます。
今日のゴールは、「同じ特徴が一つある」だけで決めず、どの特徴をどこまで共通にもつかを順序立てて説明することです。
知る・理解する
次の表では、後ろの列ほど限られた生物がもつ特徴になっています。
| 生物 | 背骨 | 4本のあし | 陸上で乾燥しにくい卵 | 羽毛 |
|---|---|---|---|---|
| メダカ | ○ | ― | ― | ― |
| カエル | ○ | ○ | ― | ― |
| カメ | ○ | ○ | ○ | ― |
| ハト | ○ | ○ | ○ | ○ |
四種すべてに背骨があります。カエル・カメ・ハトは4本のあしも共有します。さらにカメとハトは、陸上で乾燥しにくい卵という特徴まで共有します。したがって、この表の特徴に基づけば、カメとハトはカエルとハトより多くの段階を共有するまとまりです。
大切なのは、単に○の数を数えるのではなく、同じ由来をもつと考えられる特徴の組合せを見ることです。生活場所が同じ、泳ぎ方が似ているなどは環境によって似る場合があるため、体の基本構造や増え方なども合わせます。
例題で使う・転用する
「カメとハト」「カエルとハト」のどちらが表の上で共通点が多いかを比べます。
- カメとハト:背骨、4本のあし、乾燥しにくい卵の三つが共通
- カエルとハト:背骨、4本のあしの二つが共通
したがって、カメとハトの方が、表に示されたより新しい段階の特徴まで共有しています。ただし、この表だけで種の名前や進化した年代まで決めることはできません。
別の例として、イルカと魚はどちらも流線形で泳ぎます。しかしイルカは肺呼吸・毛・授乳などをもちます。外形一つではなく、複数の体の特徴を使うと哺乳類だと判断できます。
よくある間違いを直す
「共通点が多いから、片方がもう片方へ変化した」とは言えません。近い仲間とは、現在の一方が現在の他方の祖先という意味ではなく、より近い共通の祖先をもつと考える関係です。
また、すべての特徴を同じ重さで数えるわけではありません。体色のように変わりやすい特徴より、背骨や卵のつくりなど分類に適した特徴を選びます。
理解チェックと次の一歩
確認1:カメとハトが近いまとまりだと読む根拠は?
背骨と4本のあしに加え、陸上で乾燥しにくい卵まで共有しているからです。確認2:イルカと魚を流線形だけで同じ仲間にできないのはなぜ?
似た環境で似た外形になることがあり、呼吸・体表・生殖など複数の基本構造を比べる必要があるからです。確認3:近い仲間なら、一方が他方の祖先?
いいえ。現在の二種が、より近い共通祖先から分かれた関係だと考えます。共通特徴の入れ子を読めました。次は、そのまとまりを枝分かれで表した図の分岐点を読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。