LESSON 01

軟体動物とその他の無脊椎動物

節足動物・環形動物・刺胞動物・棘皮動物と比べよう

軟体動物を節足・環形・刺胞・棘皮動物と比べ、体の基本構造から分類します。

節足動物・環形動物・刺胞動物・棘皮動物と比べよう

このレッスンの役割

ここは6レッスンの4番目です。軟体動物の共通構造を理解したので、他の代表的な無脊椎動物と同じ観点で比べます。

今日のゴールは、やわらかさや生活場所ではなく、外とう膜・外骨格・関節肢・体節・放射状の体など、体の基本構造から仲間を分けることです。

知る・理解する

仲間 代表例 体の特徴
軟体動物 貝、イカ、タコ 外とう膜、筋肉質の足
節足動物 昆虫、クモ、エビ 外骨格、体節、関節肢
環形動物 ミミズ、ゴカイ 細長い体に似た節が繰り返すが関節肢はない
刺胞動物 クラゲ、イソギンチャク 口の周りに触手、放射状の体
棘皮動物 ヒトデ、ウニ 成体は放射状、石灰質の骨片をもつ

代表的な無脊椎動物五群の体の基本構造軟体、節足、環形、刺胞、棘皮の五群を、外とう膜、外骨格、体節、触手、放射状の体で比較する軟体動物外とう膜筋肉質の足貝・タコ節足動物外骨格関節肢昆虫・エビ環形動物似た体節関節肢なしミミズ刺胞動物触手放射状クラゲ棘皮動物放射状石灰質の骨片ヒトデ共通点は「背骨がない」。細分類は体の基本構造で行う。

「体に節がある」だけでは節足動物と決められません。ミミズにも繰り返す体節があります。外骨格と関節肢があるかを追加して分けます。同じように、触手だけでは軟体動物か刺胞動物か決まりません。

例題で使う・転用する

標本Aは細長い体に似た節が繰り返しますが、外骨格と関節肢がありません。環形動物です。

標本Bは放射状の体で、口の周りに触手があり、外とう膜も関節肢もありません。刺胞動物の特徴です。

標本Cは放射状の体と石灰質の骨片をもちます。名前に「魚」が付くヒトデでも、脊椎動物の魚類ではなく棘皮動物です。

よくある間違いを直す

一つの似た特徴で結ぶと誤ります。体節なら関節肢、触手なら外とう膜、放射状なら石灰質の骨片というように、候補を分ける二つ目の観点を探します。

理解チェックと次の一歩

確認1:ミミズと節足動物を分ける特徴は?ミミズには繰り返す体節がありますが、外骨格と関節のある付属肢がありません。
確認2:クラゲとタコを触手だけで同じ仲間にできないのはなぜ?タコには外とう膜と筋肉質の足が変化した腕があり、クラゲは放射状の体と刺胞をもつ別の体制だからです。
確認3:ヒトデが魚類でない根拠は?背骨がなく、成体は放射状の体と石灰質の骨片をもつ棘皮動物だからです。

主要な無脊椎動物を体の基本構造で比較できました。次は殻・触手・名前だけに引っぱられる誤分類を修正します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。