胞子は種子と何が違うか観察しよう
前のレッスンでは、種子に胚・養分・種皮があることを確認しました。今回は胞子を同じ観点で比べます。「胞子は小さな種子」という覚え方をやめ、つくりと作られる場所から区別します。
まず知る:このレッスンの役割と目標
胞子は、新しい個体につながる小さな細胞です。種子のような胚と発芽用の養分を備えた多細胞のつくりではありません。シダ植物やコケ植物では、胞子のうの中に多数作られます。
| 比較する観点 | 種子 | 胞子 |
|---|---|---|
| 新しい個体のもと | 胚を含む | 一つの細胞が成長を始める |
| 発芽用の養分 | 内部に蓄えがある | 種子のような蓄えはない |
| 大きさ・数 | 比較的大きく数は少なめ | 非常に小さく多数 |
| 作られる植物 | 種子植物 | シダ植物・コケ植物など |
理解する:具体例で胞子の作られる場所をつかむ
イヌワラビの葉の裏に並ぶ茶色い点は、胞子そのものではなく胞子のうの集まりです。その胞子のうの中に多数の胞子があります。コケでは、細い柄の先にできる袋が胞子のうです。
胞子は小さく軽いため、風などで運ばれます。しかし、小さいというだけで胞子とは言えません。花粉も小さな粒ですが、花粉そのものが新しい植物個体へ成長する胞子と同じ役割ではありません。
理解チェック1:シダの葉の裏の茶色い点は、すべて一個の胞子?
違います。多くは胞子のうの集まりで、それぞれの胞子のうの中に多数の胞子があります。使う:「胞子は小さな種子」という間違いを直す
種子は胚と養分を備え、胞子は一つの細胞から成長を始めます。どちらも次世代につながりますが、つくりが異なります。「小さいか大きいか」だけでなく、胚・養分・作られる場所を比べます。
理解チェック2:胞子と種子の最も大切な違いを一つ挙げると?
種子は胚と発芽用の養分を備えますが、胞子はそれらを備えた種子のつくりではありません。転用する:自分で確かめ、次の学びへつなげる
未知の粒を見たら、粒だけで決めず、植物のどの器官のどこで作られたかを確認します。次は、どちらも胞子でふえるシダ植物とコケ植物を、根・茎・葉と維管束の有無で分けます。
理解チェック3:小さな粒の写真だけで胞子と断定できないのはなぜ?
種子や花粉など別の粒もあり、作られる場所と内部のつくり・役割を確認する必要があるからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。