ぶれない分類基準を一つずつ使おう
共通点と相違点が見つかっても、基準の言葉が曖昧だと人によって分類結果が変わります。このレッスンでは、観察できて、意味が明確で、分岐の両側が重ならない基準を作ります。
まず知る:このレッスンの役割と目標
よい分類基準には三つの条件があります。観察して確かめられること、言葉の意味が明確なこと、どの対象もどちらかへ入り重複しないことです。
| 基準の例 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| あしがある/ない | 使いやすい | 観察でき、二つが重ならない |
| 大きい/小さい | 条件付き | 境目の数値がなければ曖昧 |
| 水中にすむ/翅がある | 使いにくい | 生活場所と体のつくりを混ぜている |
| 役に立つ/立たない | 使えない | 目的や人によって変わる |
理解する:具体例でよい基準の三条件をつかむ
「あしがあり陸上にすむ/あしがなく水中にすむ」では、あしがあり水中にすむ生物の行き先がありません。これは、あしと生息場所を一度に混ぜたためです。まず「あしがある/ない」、必要なら次に「主に陸上/主に水中」と分けます。
大きさを使う場合は「体長5 cm以上/5 cm未満」のように境目を決めます。色は成長段階や季節で変わることがあるので、安定した特徴か確かめます。
理解チェック1:「大きい/小さい」だけではなぜぶれやすい?
大きいと小さいの境目が決まっておらず、観察者によって判定が変わるからです。使う:漏れと重複の間違いを直す
基準を作ったら、対象を一つずつ通します。どちらにも入らない対象があれば漏れ、両方に入る対象があれば重複です。「飛ぶ/飛ばない」は二択ですが、観察時に飛ばなかっただけでは能力を判断できません。資料に「翅がある」など確認可能な特徴があるか見ます。
理解チェック2:「水中にすむ/翅がある」が一つの二択として不適切なのはなぜ?
生息場所と体のつくりという別の観点を比べており、両方に当てはまる生物が出るからです。転用する:自分で確かめ、次の学びへつなげる
別の人が同じ資料を見ても同じ群へ置けるかを考えます。基準文の後に「資料のどこを見れば判定できるか」を書くと再現性が上がります。次は、このぶれない基準を何段も使い、大きな群から小さな群へ階層的に整理します。
理解チェック3:よい基準ができたか最後に何を確かめる?
全対象が必ず一方だけへ入り、別の観察者も同じ特徴から同じ判定をできるか確かめます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。