LESSON 01

分類は共通点と相違点から

ぶれない分類基準を一つずつ使おう

観察可能・意味が明確・漏れや重複がない分類基準を、一つの分岐に一つずつ使います。

ぶれない分類基準を一つずつ使おう

共通点と相違点が見つかっても、基準の言葉が曖昧だと人によって分類結果が変わります。このレッスンでは、観察できて、意味が明確で、分岐の両側が重ならない基準を作ります。

まず知る:このレッスンの役割と目標

よい分類基準には三つの条件があります。観察して確かめられること、言葉の意味が明確なこと、どの対象もどちらかへ入り重複しないことです。

基準の例 判定 理由
あしがある/ない 使いやすい 観察でき、二つが重ならない
大きい/小さい 条件付き 境目の数値がなければ曖昧
水中にすむ/翅がある 使いにくい 生活場所と体のつくりを混ぜている
役に立つ/立たない 使えない 目的や人によって変わる

分類基準を三つの検査で点検する候補となる分類基準を、観察可能、意味が明確、漏れと重複がないという三条件に通す基準の候補観察できる?意味が明確?漏れ・重複なし?ぶれない二択ある/ない など

理解する:具体例でよい基準の三条件をつかむ

「あしがあり陸上にすむ/あしがなく水中にすむ」では、あしがあり水中にすむ生物の行き先がありません。これは、あしと生息場所を一度に混ぜたためです。まず「あしがある/ない」、必要なら次に「主に陸上/主に水中」と分けます。

大きさを使う場合は「体長5 cm以上/5 cm未満」のように境目を決めます。色は成長段階や季節で変わることがあるので、安定した特徴か確かめます。

理解チェック1:「大きい/小さい」だけではなぜぶれやすい?大きいと小さいの境目が決まっておらず、観察者によって判定が変わるからです。

使う:漏れと重複の間違いを直す

基準を作ったら、対象を一つずつ通します。どちらにも入らない対象があれば漏れ、両方に入る対象があれば重複です。「飛ぶ/飛ばない」は二択ですが、観察時に飛ばなかっただけでは能力を判断できません。資料に「翅がある」など確認可能な特徴があるか見ます。

理解チェック2:「水中にすむ/翅がある」が一つの二択として不適切なのはなぜ?生息場所と体のつくりという別の観点を比べており、両方に当てはまる生物が出るからです。

転用する:自分で確かめ、次の学びへつなげる

別の人が同じ資料を見ても同じ群へ置けるかを考えます。基準文の後に「資料のどこを見れば判定できるか」を書くと再現性が上がります。次は、このぶれない基準を何段も使い、大きな群から小さな群へ階層的に整理します。

理解チェック3:よい基準ができたか最後に何を確かめる?全対象が必ず一方だけへ入り、別の観察者も同じ特徴から同じ判定をできるか確かめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。