LESSON 01

分類表・系統的な図を読む

初見の特徴表から分類と系統関係を説明しよう

初見の特徴表と分岐図から、分類の根拠・限界・必要な追加観察を説明します。

初見の特徴表から分類と系統関係を説明しよう

このレッスンの役割

ここは6レッスンの最後です。行・列、共通特徴、分岐点、表と図の往復、誤読修正を一つの初見問題で使います。次の「未知の生物を分類しよう」へ、資料から必要な特徴を選ぶ力を渡します。

今日のゴールは、未知標本を無理に断定せず、分類できる範囲、根拠、足りない観察を一続きで説明することです。

知る・理解する

未知の生物Xを含む特徴表を読みます。○は特徴あり、―は特徴なし、?は不明です。

生物 背骨 4本のあし 乾燥しにくい卵 羽毛
メダカ
カエル
カメ
ハト
X

Xは背骨と4本のあしをもつため、メダカよりカエル・カメ・ハトのまとまりに近いと読めます。しかし卵の特徴が?なので、カエル側で分かれるか、カメ・ハト側へ入るかは決められません。

未知標本Xを置ける範囲と追加観察四本のあしの後から乾燥しにくい卵の前後までを点線で示し、卵の観察により位置を絞る図メダカカエルカメハト背骨4本のあし乾燥しにくい卵Xを置ける範囲卵を追加観察

初見資料は、①見出しと凡例、②Xの確認済み特徴、③既知の生物との共通点、④?を埋める追加観察、⑤言える範囲、の順で処理します。

例題で使う・転用する

問「Xはカメに最も近いと断定できるか。理由と追加観察を書きなさい。」

解答例:「断定できない。Xは背骨と4本のあしをもつが、乾燥しにくい卵をもつか不明だからである。卵がどこでつくられ、陸上で乾燥を防ぐつくりがあるかを観察すれば、カエル側かカメ・ハト側かを絞れる。」

もし追加観察で乾燥しにくい卵が○、羽毛が―なら、表の範囲ではカメとすべて一致します。それでも種名をカメと断定せず、「カメと同じ特徴の組合せをもつ」と表現します。表にない体表・呼吸・骨格などが異なる可能性が残るからです。

よくある間違いを直す

「Xはカメに似て見えるからカメの仲間」は、表を使っていません。「背骨・4本のあし・乾燥しにくい卵が共通し、羽毛がない」のように、列名を根拠として書きます。

また、?を都合よく○や―へ変えてはいけません。不明な情報が結論を左右するなら、その情報こそ追加観察の答えになります。

理解チェックと次の一歩

確認1:Xについて今の表から確実に言えることは?背骨と4本のあしをもち、羽毛をもたないことです。乾燥しにくい卵の有無は不明です。
確認2:最も役立つ追加観察は?卵が陸上で乾燥しにくいつくりをもつかの観察です。Xを置く分岐がその情報で変わるからです。
確認3:特徴がすべてカメと一致したら種名もカメと断定できる?この表の範囲では同じまとまりと考えられますが、表にない特徴があるため種名までは断定できません。

初見資料から根拠・結論・限界・追加観察をまとめられました。次のセクションでは、写真や記載文から自分で分類特徴を選び、未知の生物を分類します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。