ルーペ・顕微鏡の操作問題を理由から解こう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの2番目です。前回は設問が求める技能を選びました。今回は、ルーペと顕微鏡の操作順、倍率、視野内での像の動きを、理由とともに答えます。
今日のゴールは、操作文を丸暗記するのではなく、「広く探す」「レンズを守る」「像を視野の中央へ動かす」という目的から正しい操作を選ぶことです。
知る・理解する
肉眼で見える小さな部分を拡大するならルーペ、光を通す薄い標本の細かな構造を見るなら顕微鏡を使います。ルーペは目に近づけ、観察物を前後に動かしてピントを合わせます。太陽を直接見てはいけません。
顕微鏡は次の順に扱います。
- 直射日光の当たらない明るく平らな場所へ置く。
- 最も低倍率の対物レンズにする。
- プレパラートを固定し、見たい部分を対物レンズの下へ置く。
- 横から見て対物レンズをプレパラートへ近づける。
- 接眼レンズをのぞき、対物レンズとプレパラートを離す向きに動かしてピントを合わせる。
- 見たい像を中央へ置いてから高倍率にする。
顕微鏡の像は上下左右が反対に見えます。像を中央へ動かしたいとき、プレパラートは像を動かしたい向きと反対へ動かします。
総合倍率は「接眼レンズの倍率 × 対物レンズの倍率」です。接眼10倍・対物40倍なら400倍です。倍率を上げると像は大きくなりますが、視野は狭く暗くなります。
例題で使う・転用する
問「視野の右上にある像を中央へ移すには、プレパラートをどちらへ動かすか。」
像は左下へ動かしたいので、プレパラートは反対の右上へ動かします。向きを暗記しにくい場合は、「像を動かしたい向きの反対」と毎回考えます。
問「最初から高倍率にしない理由を説明しなさい。」
低倍率の方が視野が広く、目的の場所を見つけやすいからです。また、高倍率では対物レンズとプレパラートの距離が近くなります。
よくある間違いを直す
接眼レンズをのぞきながら対物レンズをプレパラートへ近づけると、ぶつけて破損する危険があります。近づける操作は横から見て行い、のぞきながらは離す向きで合わせます。
高倍率へ変える前に像を中央へ置かないと、視野が狭くなったときに像が消えます。倍率変更の前に中央、が戻る手順です。
理解チェックと次の一歩
確認1:顕微鏡を最初に低倍率にする理由は?
視野が広く、目的の場所を見つけやすいからです。確認2:像を左へ動かしたいとき、プレパラートは?
反対の右へ動かします。確認3:接眼15倍・対物10倍の総合倍率は?
15×10=150倍です。器具操作を目的から選べました。次は得られた像を、分類に使えるスケッチと数値へ変えます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。