LESSON 01

生物の観察と分類の入試総合

ルーペ・顕微鏡の操作問題を理由から解こう

ルーペと顕微鏡の操作順、倍率、像の移動を、操作の目的から判断します。

ルーペ・顕微鏡の操作問題を理由から解こう

このレッスンの役割

ここは6レッスンの2番目です。前回は設問が求める技能を選びました。今回は、ルーペと顕微鏡の操作順、倍率、視野内での像の動きを、理由とともに答えます。

今日のゴールは、操作文を丸暗記するのではなく、「広く探す」「レンズを守る」「像を視野の中央へ動かす」という目的から正しい操作を選ぶことです。

知る・理解する

肉眼で見える小さな部分を拡大するならルーペ、光を通す薄い標本の細かな構造を見るなら顕微鏡を使います。ルーペは目に近づけ、観察物を前後に動かしてピントを合わせます。太陽を直接見てはいけません。

顕微鏡は次の順に扱います。

  1. 直射日光の当たらない明るく平らな場所へ置く。
  2. 最も低倍率の対物レンズにする。
  3. プレパラートを固定し、見たい部分を対物レンズの下へ置く。
  4. 横から見て対物レンズをプレパラートへ近づける。
  5. 接眼レンズをのぞき、対物レンズとプレパラートを離す向きに動かしてピントを合わせる。
  6. 見たい像を中央へ置いてから高倍率にする。

顕微鏡で像を中央へ動かす向き視野の右上にある像を中央へ動かすには、プレパラートを右上へ動かすことを、像とプレパラートの反対方向の関係で示す図像は右上から中央へプレパラート像と反対の右上へ動かす

顕微鏡の像は上下左右が反対に見えます。像を中央へ動かしたいとき、プレパラートは像を動かしたい向きと反対へ動かします。

総合倍率は「接眼レンズの倍率 × 対物レンズの倍率」です。接眼10倍・対物40倍なら400倍です。倍率を上げると像は大きくなりますが、視野は狭く暗くなります。

例題で使う・転用する

問「視野の右上にある像を中央へ移すには、プレパラートをどちらへ動かすか。」

像は左下へ動かしたいので、プレパラートは反対の右上へ動かします。向きを暗記しにくい場合は、「像を動かしたい向きの反対」と毎回考えます。

問「最初から高倍率にしない理由を説明しなさい。」

低倍率の方が視野が広く、目的の場所を見つけやすいからです。また、高倍率では対物レンズとプレパラートの距離が近くなります。

よくある間違いを直す

接眼レンズをのぞきながら対物レンズをプレパラートへ近づけると、ぶつけて破損する危険があります。近づける操作は横から見て行い、のぞきながらは離す向きで合わせます。

高倍率へ変える前に像を中央へ置かないと、視野が狭くなったときに像が消えます。倍率変更の前に中央、が戻る手順です。

理解チェックと次の一歩

確認1:顕微鏡を最初に低倍率にする理由は?視野が広く、目的の場所を見つけやすいからです。
確認2:像を左へ動かしたいとき、プレパラートは?反対の右へ動かします。
確認3:接眼15倍・対物10倍の総合倍率は?15×10=150倍です。

器具操作を目的から選べました。次は得られた像を、分類に使えるスケッチと数値へ変えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。