魚類と両生類を呼吸の変化から見分けよう
このレッスンの役割
ここは6レッスンの2番目です。前回そろえた四つの観点のうち、今回は呼吸と成長段階に注目し、魚類と両生類を分けます。
今日のゴールは「水にいるから魚類」と判断せず、子と成体の呼吸、体表、卵のようすを時間順に読んで分類することです。
知る・理解する
魚類は基本的に一生を通してえらで呼吸します。体表はうろこでおおわれ、多くは水中に殻のない卵を産みます。
両生類は、代表例では子の時期にえらで呼吸し、成長して成体になると肺と皮膚で呼吸します。体表はうろこではなく湿った皮膚です。多くは水中に殻のない卵を産みます。
| 観点 | 魚類 | 両生類 |
|---|---|---|
| 子の呼吸 | えら | えら |
| 成体の呼吸 | えら | 肺と皮膚 |
| 体表 | うろこ | 湿った皮膚 |
| 卵 | 多くは水中、殻なし | 多くは水中、殻なし |
オタマジャクシの一時点だけを見ると、えら呼吸で水中にいるため魚と似ています。しかし成長後に肺と皮膚で呼吸し、体の形も変わります。分類には、生活史のどの段階の資料かを確認する必要があります。
例題で使う・転用する
未知動物Aは「子は水中でえら呼吸をし、成長すると肺と湿った皮膚で呼吸する」とあります。呼吸方法が成長で変わるため両生類です。
未知動物Bは「成体もえら呼吸をし、体表はうろこでおおわれる」とあります。魚類の特徴の組み合わせです。
「水中に殻のない卵を産む」だけでは両者を分けきれません。この特徴は魚類と両生類の両方に多く見られるからです。成体の呼吸と体表を追加して判断します。
よくある間違いを直す
オタマジャクシの現在の姿だけを見て魚類とするのが典型的な誤りです。資料の時点を確認し、成長後の呼吸と体表まで追うと、両生類として分類できます。
理解チェックと次の一歩
確認1:魚類と両生類を呼吸で分けるとき、何を比べる?
子だけでなく成体までの呼吸を比べます。魚類は基本的に一生えら、両生類は代表的に子がえら、成体が肺と皮膚です。確認2:オタマジャクシを魚類としないのはなぜ?
成長すると肺と皮膚で呼吸する成体へ変わるため、生活史全体では両生類の特徴を示すからです。確認3:水中の殻のない卵だけで分類できる?
できません。魚類と両生類の両方に多い特徴なので、成体の呼吸や体表を追加します。魚類と両生類は、時間を含む呼吸資料で区別できました。次は、どちらも肺呼吸で陸上に殻のある卵を産むことが多い、は虫類と鳥類を体表で分けます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。