LESSON 01

複雑な回路を部分に分ける

未知抵抗と計器を含む混合回路を初見図から解こう

計器の位置から全体値と部分値を区別し、混合回路の未知抵抗を逆算します。

未知抵抗と計器を含む混合回路を初見図から解こう

高校入試では、未知抵抗Xと複数の計器が混合回路に置かれます。計器の値をすぐ公式へ入れず、「回路全体の値か、特定の枝・部分の値か」を図に書き込んでから逆算します。

このレッスンの役割

第6段階で、このセクションの仕上げです。括り、合成、値の復元、誤答診断を統合します。初見図でも計器の位置から値の範囲を判断し、未知抵抗を求めます。次の「測定ミスと回路の安全」へ、計器接続と値の妥当性を点検する力を渡します。

知る:計器の値へ範囲ラベルを付ける

電源12 V、R1=8 Ωが並列部分と直列で、全体電流計が1.0 A、並列部分を流れる一方の枝R2=12 Ωの電流が0.33 A、もう一方が未知Xとします。

計器値から未知枝抵抗を求める混合回路全体1アンペア、直列8オーム、並列部分4ボルト、12オーム枝0.33アンペアから未知枝0.67アンペアと6オームを求めるA全体1.0 AR1=8 ΩR2=12 ΩX Ω並列部分4.0 V

理解する:全体から部分へ逆算する

全体抵抗は12÷1.0=12 Ωです。並列部分の合成抵抗は12−8=4 Ω。並列部分の電圧は4×1.0=4 Vです。

12 Ω枝は4÷12=0.33 Aなので、未知枝電流は1.0−0.33=約0.67 A。X=4÷0.67≒6 Ωです。正確には1/3 Aと2/3 AなのでX=6 Ωです。

例で使い、よくある誤答を直そう

誤答「X=12 V÷0.67 A」は、電源全体の12 Vを枝Xへそのまま使っています。Xがある並列部分の前には8 Ωが直列なので、枝にかかるのは4 Vです。電圧計がどの二点を挟むか、または部分電圧を先に求めます。

検算は三つです。8 Ωと並列4 Ωの和が全体12 Ω、枝電流0.33+0.67≒1.0 A、部分電圧8 V+4 V=12 Vを確認します。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:全体電流計の値を各枝へそのまま使えますか?使えません。並列部分で電流が分かれるため、全体値は枝電流の和です。
確認2:未知枝の抵抗を求めるとき使う電圧はどれですか?未知枝の両端、つまり並列部分にかかる共通電圧です。
確認3:混合回路の初見問題を解く順序を説明してください。節点で括る、内側から合成する、全体電流を求める、外側から部分電圧と枝電流へ戻す、複数の和で検算する順です。

計器の位置から値の範囲を読み、回路をまとめてから戻せば、未知抵抗を含む初見図も解けます。次は異常な計器値や危険な接続から、測定ミスと安全性を診断します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。