並列回路では電圧が共通で枝電流が合流すると確かめよう
並列回路の二つの枝は、どちらも電源と同じ二点につながっています。そのため各枝の電圧は同じです。一方、電流は分岐で分かれ、合流後に足し合わされます。
このレッスンの役割
第2段階です。前のレッスンで枝を増やすと全体電流が増える現象を見ました。今回は各枝のVとIを測り、並列合成抵抗の式を導く証拠をそろえます。次へ「共通のV」と「電流の和」を渡します。
知る:電圧は共通、電流は枝の和
12 Vに30 Ωと60 Ωを並列接続すると、各枝の電圧はどちらも12 Vです。枝電流は30 Ω側が0.40 A、60 Ω側が0.20 Aで、全体電流は0.60 Aです。
| 量 | 並列回路の規則 | この例 |
|---|---|---|
| 電圧 | 各枝で電源電圧と同じ | 12 V |
| 電流 | I全=I1+I2 | 0.60=0.40+0.20 A |
理解する:抵抗の小さい枝へ多く流れる
各枝のVは同じなので、I=V÷Rより抵抗の小さい枝ほど電流が大きくなります。30 Ωは60 Ωの半分だから、30 Ω側の電流0.40 Aは60 Ω側0.20 Aの2倍です。
電流は勝手に半分ずつ分かれるのではありません。抵抗値が同じときだけ等分されます。合流点では電流が失われず、枝電流を足した値が全体電流になります。
例で使い、よくある誤答を直そう
6.0 Vに20 Ωと40 Ωを並列接続すると、枝電流は0.30 Aと0.15 A、全体0.45 Aです。「電圧が3.0 Vずつに分かれる」は直列規則との混同です。両枝は同じ二点につながるため、どちらも6.0 Vです。
「全体電流も0.30 A」は、40 Ω側の電流を数えていません。分岐前と合流後で測る電流は0.30+0.15=0.45 Aです。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:並列の各枝にかかる電圧の関係は?
各枝は電源と同じ二点につながるため、電源電圧と同じです。確認2:枝電流0.25 Aと0.15 Aが合流すると全体電流はいくつですか?
0.25+0.15=0.40 Aです。確認3:同じ電圧の並列枝では、抵抗が小さい方の電流はどうなりますか?
I=V÷Rより、抵抗が小さい方へ大きい電流が流れます。並列ではVが共通で、I全=I1+I2です。この二つとオームの法則を組み合わせ、次は合成抵抗の逆数式を導きます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。